毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

イギリストースト(旅するニッポン、春たけなわ;その31)

イメージ 1 ▲青森市民の市民食とも言える「イギリストースト」。右はオリジナル、左は特別コラボ商品。

 2016年4月6日、クドパン。

 「ご当地パン」と言えば、僕がすぐに思いつくのは盛岡の「福田パン」のコッペパンですが、よく考えたら、青森市民がそうとは気づかずに幼少の頃から食べ続けてる「ご当地パン」があったわ。それが「工藤パン」。みんな「クドパン」と呼びますが。今はどうか知らないけど、僕の頃は市内の小学生の社会科見学で「クドパン」の工場見学はマストだったし、青森市に住んでいたときは、基本的に毎日「クドパン」のパンを食べてたような気がする。

 「クドパン」とは切っても切れない生活をしている青森市民が何十年にもわたって食べ続けている「クドパン」の超ロングセラーと言えば、「イギリストースト」!ただの食パン2枚にマーガリンとグラニュー糖がサンドされてあるのみ!砂糖のじゃりじゃり感は一瞬食べにくい気もするのだが、マーガリンとグラニュー糖の絶妙なハーモニーがパンとの相性バツグンで、いつしか食べずにはいられなくなってしまうのである。定価は108円ですが、スーパーで平積みになって100円以下で売られていることもあるという安さも超魅力。

 青森市民にはこんなにも骨の髄まで染みこんでいる「クドパン」のパンは、青森県外にはほとんど流通しておらず、販売から2016年で50年となるのを記念して昨年9月に日本橋高島屋で開かれた「大東北展」で「イギリストースト」が県外デビューした際には大きな反響を呼んだそうです。

 その「イギリストースト」の「北海道新幹線開業記念バージョン」を、青森市内でいつもコーヒー豆を調達している「珈琲焙煎工房 函館美鈴」青森店で見つけました!「イギリストースト」には今やいろいろなフレーバーが登場してますが、そのうちの一つ、「クドパン」が「函館美鈴」と組んで「美鈴コーヒー入りクリーム&塩キャラメル(津軽海峡の塩使用)」を誕生させ、それを青森と函館つながりで「祝 北海道新幹線開業」に仕立てて売り出しているみたいです。包装袋の表には開業を祝うシールが貼られ、裏面にはH5系「はやぶさ」車両のイラストとともに、知名度浸透度は今ふたつのゆるキャラ(笑;全然ゆるくないんだよこのキャラは)「マギュロウ」のイラストが描かれています。

 そしてさっそく食べてみた。プレーンの「イギリストースト」にはもちろんかなわないけれど、津軽海峡の塩使用の塩キャラメルだけに少し塩っ気もあり、コーヒーの香りもありで、おいしくいただきました。帰省してスーパーに「イギリストースト」が積み上げてあり、こうして新しいフレーバーにも飽くなき挑戦を続けているのを見ると、「クドパン」がんばれ!と思わずにはいられないね(^^)。

イメージ 2 ▲常連である「函館美鈴」と「クドパン」がコラボしてくれて、うれしいです(^^)。