毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

松江しんじ湖温泉駅(旅するニッポン、春たけなわ;その11)

イメージ 5 ▲一畑電車松江しんじ湖温泉駅で発車を待つ13:36発の出雲大社前行き各停108レ。

 2016年4月3日、1000系電車。

 月照寺の参拝を終え、また「ぐるっと松江レイクラインバス 」に乗ろうかと思いましたが、ちょうど出たばかりだったので、のんびり歩いて一畑電車の松江しんじ湖温泉駅までやってきました。前日からここまで、松江を中心に散策したので、このあとは出雲の方へまわろうと思います。

 特に時刻表を見て来たわけではないのですが、松江しんじ湖温泉駅から出る電車がちょうどあるようなので、さっそくそれに乗ることにします。松江しんじ湖温泉駅はガラス張りの新しくて明るい駅。駅前には足湯もありますね。

イメージ 1 ▲一畑電車の松江しんじ湖温泉駅。駅前のバス・ロータリーには空港連絡バスも発着します。

 ガラス張りの現代的な駅舎も、中に入ってみると、有人の改札口、路線図に運賃表、昼間はだいたい1時間に一本という運行間隔のダイヤなどなど、いかにも地方ローカル線っぽい雰囲気が十分。昔はこの駅が湖畔だったそうですが、昭和40年台に温泉が湧き出すと、埋め立てが行われて温泉街が形成されたので、今は駅舎やホームは少し湖畔から離れています。

イメージ 2 ▲駅舎の中に入ると、雰囲気はやはりローカルちっく。

イメージ 3 ▲宍道湖北岸を端から端まで走るので、駅の数は多いですね。

 線路はこの駅舎で行き止まりになっていて、改札を入って右へ行けば1番線、左へ行けば2番線のホームへそのまま歩いていくことができます。これから乗るのは、13:36発の出雲大社前行き各停108レです。

 車両は、濃いオレンジ色に細い白線が入った1000系電車の2両編成。元は東急の車両で、東横線と東京メトロ日比谷線を走っていたそうですが、この塗装になってしまったのでは、東横線・日比谷線時代の面影を思い出せません。一畑電車には、運転台のない中間車を改造して運転台を装備してワンマン化して納入されたそうですから、東急時代の面影がないのも当然ですね。

イメージ 4 ▲3編成あるうちのこの日は「デハ1001-クハ1101」の組合せ。

イメージ 7 ▲車内は三人ずつで仕切りのあるロングシートが並ぶ三ドア車。

 2014年から走り始めたこの1000系電車は、2両編成が3編成あり、この日は「デハ1001-クハ1101」の編成。電鉄出雲市方がシングルアームパンタグラフを持ったデハ1001。車内は三人ずつで仕切りのあるロングシートが並ぶ三ドア車で、モケットは三人分ずつでオレンジとイエローに色分けされています。

 ところで、前回一畑電車に乗ったのは、早や10年前の2006年のこと。そのとき、松江しんじ湖温泉駅の次の駅は「ルイス・C.ティファニー庭園美術館前」でした(そのときの記事はコチラ。)。当時日本一長い駅名でしたが、同美術館が2007年3月31日に閉館したので、その後は駅名も「松江イングリッシュガーデン前」に変わりました。その結果、日本一長い駅名は南阿蘇鉄道の「南阿蘇水の生まれる里白水高原」駅になりましたが、南阿蘇鉄道は先ごろの熊本大地震で甚大な被害を受け、全線での運休が続いています。再び列車が走る日が戻ることを祈り、全線の復旧が望まれます。

イメージ 6 ▲松江しんじ湖温泉駅ホームの駅名標。10年前来たときと次駅の駅名が変わってます。