毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

松江に桜咲く。(旅するニッポン、春たけなわ;その6)

イメージ 1 ▲宍道湖にまもなく夕暮れが訪れる頃。

 2016年4月2日、酒蔵。

 出雲縁結び空港からは、一畑バスの空港連絡バスでまっすぐ松江しんじ湖温泉へ。この日は松江しんじ湖温泉街の中にあるホテルに投宿しますが、夕食は外で食べることにしているので、チェックアウトを済ませて、また外出します。

 松江しんじ湖温泉の目の前には、その名のとおり、目の前に宍道湖が広がります。宍道湖の東端にあるので、隣の中海へ流れ込む大橋川の河口もすぐ近くにあります。大橋川は松江市街地を東西に分断しているので、大橋川の北を「橋北」、南を「橋南」と呼んでいるそうです。

 松江しんじ湖温泉街の目の前の、宍道湖の湖畔には、千鳥南公園があります。青い芝生と松が風情を醸し、夕暮れ迫る宍道湖の全景が見渡せ、安らぎのひとときです。

イメージ 2 ▲松江市街を「橋北」と「橋南」に分ける、下降にいちばん近い「宍道湖大橋」。

イメージ 3 ▲松江しんじ湖温泉の目の前の千鳥南公園には、今回の帰国で見たかった桜も咲いてて感激。

 宍道湖大橋の北のたもとで県道37号線を東へ渡ると、なにやら古い倉のような建物と煙突が見えてきました。白壁には「清酒 國暉」、レンガ積みの四角柱の煙突にも「國暉」の文字。松江の地酒「國暉」、「湖上の鶴」を醸す「國暉酒造」の建物です。「國暉酒造」の創業は1874年(明治7年)ですが、この建物(仕込蔵)の奥にある店舗は、1808年(文化5年)の松江の大火のあとの建てられたもので、江戸時代末期の町屋の面影が残っているそうです。表にも回ってみたかったですね。こういう地酒と地元の美味いつまみなんぞを買い込んで、上りの寝台特急「サンライズ出雲」の車中でゆっくり傾けることができたら最高なんでしょうなあ。

イメージ 4 ▲川べりに発つ趣ある蔵は「國暉酒造」の仕込蔵。

イメージ 5 ▲レンガ積みの煙突もいい感じ。今夜は地酒を楽しみたいものだ。

 「國暉酒造」の蔵を眺めながら川べりをもう少し進むと、東本町の繁華街に出て、この日は「呉竹鮨」というお寿司やさんで夕食。ネットで調べて予約して行ったのですが、大当たり。長いカウンター席は早々に満席となり、隣に座った地元の常連さんに勧められた銘柄の地酒を飲みつつ、新鮮かつ美味極上の刺身やら握りやらを食べまくって、大満足。松江に来る機会があったら必ず来たいお店になりました。

 すっかりいい気分になって川べりと宍道湖畔を歩いて戻って来ると、満開の夜桜が街灯に照らし出されています。松江の春の宵、いいですな~~。

イメージ 6 ▲宍道湖畔に満開の夜桜が街灯に照らされて、松江の春の宵。