毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

青天の霹靂(2016年の年越しは青森で;その14)

イメージ 4 ▲「JALサクララウンジ」で青森産米「青天の霹靂」などの朝食を。

 2016年1月3日、おいしいけれども。

 【青天の霹靂】青く晴れ渡った空に突然激しい雷鳴が起こることから、予期しない突発的な事件が起こることをいう。本来は筆の勢いを表した言葉。

 「青天の霹靂」という言葉は、そういうわけで、良い意味にも悪い意味にも使われますが、僕の個人的な感じでは、悪い意味に使われることの方が多いような気がします。

 そんな言葉をおコメの名前にしてしまったところがあります!それは青森。お米の食味ランキング「特A」が認められた青森の新しいおコメの品種が「青天の霹靂」です。このおコメ、確かにおいしいらしい。しかし、耳にしたときに悪いこと、困ったことが起きたのかなと思わせる可能性がある言葉を、そんな等級の高いおいしい自慢の県産米に名付けるセンスはいただけない。このセンスのなさは到底受け入れがたい。ワシは「青天の霹靂」などというコメは絶対に食ってやらん!

イメージ 1 ▲羽田空港国際線ターミナル「JALサクララウンジ」4階のダイニングスペース。

 まだ正月三が日も明けぬ1月3日の朝、北京経由で瀋陽へ戻るために、羽田空港国際線ターミナルでチェックイン。朝09:10発北京行きJL021便に乗るのです。

 今回は最初からマイレージでビジネスクラスにアップグレードしていたので、今まで入ったことのない羽田空港国際線の「サクララウンジ」にちょっとおじゃましてみました。

 そしたらですよ!朝食の用意がしてあるダイニングスペースに、見たことのあるマークを発見。青森県曰く「空がパカッと割れて『青天の霹靂』が飛び出してきた様子」を表したものなんだそうですが、ここで既に「青天の霹靂」という言葉の使い方が間違っているような気がするけど、とにかく、「サクララウンジ」のごはんの保温器のところにこのマークがあって、なんと、JALのビジネスクラスラウンジで青森県産米「青天の霹靂」が提供されていたのです!

イメージ 2 ▲真ん中に、その「空がパカッと割れた」とかというマークを発見。

イメージ 3 ▲まさかここで提供されているとは、思いもよらなんだ。

 これはやむを得ない。「青天の霹靂」なんぞというあまりにもセンスのないネーミングのコメなど口にするものかと思ってはいましたが、ここまで言われちゃあ(←誰も言ってないけど)、食べてみないわけにはいかんでしょうなあ。

 というわけで、お味噌汁に漬け物に、ホッケの塩焼きに玉子焼き、辛子明太子にソーセージをおかずにして、青森県産米「青天の霹靂」を食べてみたわけなんです。青森県曰く「『青』は青森の青、『天』は遥かに広がる北の空。『霹靂』は稲妻。稲に寄りそい、米を実らせます。晴れわたった空に、突如として現れる稲妻のような、鮮烈な存在になりたいと考え、名付けました」だそうですが、お願いです、この名前、変えてください。もっと親しみやすい、誰でも迷わずに書けて、おいしそうな名前に。せめて悪い意味が同時に込められることのない、やさしい名前に。問題はそれだけです。おコメは、とてもおいしいよ。

 さて、この日のJL021便は112番ゲートからの出発です。

イメージ 5 ▲112番ゲートで出発を待っているJL021便。