毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

雪と闘う青森空港(2016年の年越しは青森で;その8)

イメージ 1 ▲何色かよく見えないけどこれはJA-09FJをつけたゴールドのバージョン。

 2015年12月29日、吹雪。

 年の瀬も押し迫ってきました。時折雪が強く降ることはあっても、この冬は青森もかなりの暖冬で、街の中にほとんど雪はありません。実家の雪下ろしも雪かきもほとんどしなくてよく、過ごしやすい年越しになっています。

 あとは晦日と大晦日の2日を残すだけとなった29日の夜、再び青森空港にやってきました。展望デッキに上ると、19:35発の名古屋小牧行きFDA368便がちょうどプッシュバック中。機材はレジJA-09FJをつけた、ゴールドのエンブラエルERJ-175。この頃から少し横殴りの細かい雪が降っています。

イメージ 2 ▲風は少し強く、細かい雪が横殴りで降る中、羽田からのJAL149便がおりてきました。

 そこへ、RWY24へ所定19:50着の羽田からのJAL149便がランディング。時刻は20:17で、スポットイン下のは20:21なので、30分ほど遅れての到着です。機内は帰省客でいっぱいなことでしょう。

 この日の機材は、「がんばろう日本」の文字が入ったレジJA-338JのB737-800。登録上は2014年のうちにJAL機になったはずですが、ボディにはJAL EXPRESSの文字が入ったままです。この機材が折り返しで所定20:30発の羽田行き最終JAL150便になるのですが、JAL149便が遅れて到着したので、JAL150便の出発も20:55に変更になりました。

イメージ 3 ▲約30分遅れで到着した羽田からのJAL149便。

イメージ 4 ▲帰省客で満席のことでしょう。青森へ、おかえりなさい。

 20:45になって搭乗し、17番K席に着席。帰省ラッシュの逆方向なので機内はとても空いていて、すぐに全員搭乗してしまいましたが、託送荷物の搭載に時間がかかり、すぐに出発とはいきません。いちばん奥のスポットには太陽のアークのマーキングのままのJAL機がいますが、これは所定20:35発の札幌新千歳行きJAL2810便。もうそろそろ21時になりますがまだスポットにいるので、向こうも遅れているのですね。

イメージ 5 ▲託送荷物の搭載に時間を要してます。向こうに見えるのは札幌新千歳行きJAL2810便。

 荷物搭載が終わると、次はデアイシングの作業。この頃からかなり吹雪が強くなってきました。風も強いですが、雪もかなりの降りです。そんな吹雪の中、デアイシング作業が終わり、21:10にプッシュバックが始まり、21:17にタキシング開始。タキシング中に機長アナウンスがあり、RWYエンドまで行ったら、主翼上の積雪状況を確認するとのこと。RWYエンドで停止すると、テロ対策だと思いますが、機長が出入りするのが見えないようにコクピットのドアをカーテンで隠す中、機長が出て来て、客室の中ほどから主翼を目視しますが、降雪はますます激しくなっています。

 コクピットに戻った機長からは、「雪が強く、また、暗いため、機内からは安全が確認できなかったので、エプロンに戻って再度デアイシング作業をします」とのアナウンス。滑走路をタキシングしてRWYエンドからターミナルビル前まで戻りましたが、同じように出発が遅れている新千歳行きJAL2810便のデアイシング作業もあって、なかなかこちらの作業にかかれず、そうこうしているうちに雪はどんどん積もっていきます。

イメージ 6 ▲RWYエンドで停止中。窓には雪がへばりつき、このあとまたエプロンへ戻ることに。

 21:38にJAL2810便がようやくタキシングを始めたので、こちらも作業スポットに入ることができ、再度のデアイシングとアンチアイシング。手早く防除雪氷液を吹きつけ、22:03、再びRWYエンドへ向かってタキシング開始。今度はすぐに滑走路に入り、22:09にRWY24から離陸。雪はまだ降っていますが、なんとか振り切って雪雲の上まで一気に突っ切りました。

イメージ 7 ▲吹雪の中を一気に離陸し、雪雲を突っ切ります。

 青森空港の吹雪の危機はなんとか脱しましたが、離陸後40分ほどすると、機長アナウンス。飛行ルートが変更になったため、到着が更に少し遅れるとのこと。いつものルート上に低気圧でも居座っているのでしょうか。

 いつもより東寄りにルートをとり、仙台市上空から日立市上空あたりまで太平洋岸を飛び、日立市上空から洋上に出て、犬吠埼の西方を通過して、眼下に九十九里浜を眺めながらいすみ市まで下り、房総半島を北東から南西へ斜めに横切るように南端近くまで下ります。東京湾を縁取るような夜景が美しい。

 房総半島のそろそろ南端近くというあたりで右旋回し、木更津のかなり南方で東京湾に出て、23:20に羽田空港RWY34Rにランディング。23:28には24番ゲートにスポットインしてやっと到着。所定の到着時刻は21:55ですから、1時間半ほど遅れての到着になってしまいました。でも、なんとか飛んでくれて助かりました。これで欠航にでもなったら目も当てられないものね。

イメージ 8 ▲とにもかくにも飛んでくれてよかった。約1時間半遅れで羽田空港に到着。