毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

山陰路を行く。(紅葉まだき初秋のニッポン旅;その13)

イメージ 3 ▲終点出雲市駅に到着した寝台特急「サンライズ出雲」。

 2015年9月22日、寝過ぎた。

 22時ちょうどに東京駅を発車した「サンライズ瀬戸・出雲」、13号車「シングル」23番個室に陣取った僕は、いつもならこれから缶ビールでも開けて、日付が変わる頃までのんびりやるところですが、今回は乗車直前まで飲み会をしていて酔っ払っていたので、横浜の次の停車駅・熱海に着くのも待たずに爆睡。翌朝も、岡山か倉敷で起き出して伯備線の車窓の風景をのんびり楽しむなんてこともせず、ただ寝台の中でうだうだと寝転がっておりました。

イメージ 1 ▲米子~安来間あたりの田園風景。のどかだなあ。

イメージ 2 ▲安来駅のすぐ隣にある大きな建物は日立金属安来工場。

 田園風景を眺めながらぼんやりしたり、またうとうとしたりしているうちに、列車は早や山陰本線に入り、米子の次は安来に停車。進行方向左側にある僕の寝台の窓の目の前には、工場の巨大な建物が。「日立金属安来工場」という看板がかかっています。かつては工場内へ続く専用線が敷かれていたそうですから、窓から見えるもう一本のホームのようなコンクリートの出っ張りも、かつては貨物列車の積み卸しをしていた工場の専用ホームかもしれません。

イメージ 6 ▲終点出雲市駅までの走行距離は953.6km、所要11時間58分。

イメージ 7 ▲これで下り「サンライズ出雲」の完乗完了。

 安来を出れば、ゴールは近い。09:30、松江着。09:45、宍道着。僕のこの個室からは見えませんが、進行方向右側に中海や宍道湖を眺めながら、終点出雲市には、定刻09:58の到着です。東京駅からの走行距離は953.6km、所要時間は11時間58分。寝台夜行列車を楽しむにはほどよい時間。駅前からバスに乗り換えるか一畑電車を利用すれば、出雲大社には11時前に到達できます。これで下り「サンライズ出雲」も完乗に成功。ほとんどを寝て過ごしたのはちょっともったいなかったですが、まあまたいずれ乗る機会もあるでしょう。今度こそは「シングルデラックス」に乗ってみたいものです。

イメージ 4 ▲1998年に走り始めた「サンライズ・エクスプレス」も今年で早や18年め。

イメージ 5 ▲最後尾14号車。車体はまだぴかぴかのつるつる。