毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

ニボッ!と長尾。(紅葉まだき初秋のニッポン旅;その2)

イメージ 4 ▲青森に帰ってきたら、まず「長尾中華そば」。今回は本店へ。

 2015年9月19日、「あっさり」もウマイ。

 香港からの夜行便CX524便がいつもより遅く成田に到着したので、いつもより遅いリムジンバスで羽田空港へ向かいます。さっき成田空港に到着したときは、空港周辺はほとんど視界が効かないほどの霧で、この日は一日悪天候かと思ったのですが、羽田に来てみれば、青空が広がる晴れ。そう言えば成田空港ってけっこう霧が出やすい空港だったっけね。

イメージ 1 ▲青空が広がった羽田空港で出発を待つ青森行きJAL143便。

 これから乗るのは、10:20発の青森行きJAL143便。いつもほぼ決まって21番ゲートからの出発です。この日の機材はレジJA-330JをつけたB737-800。2014年10月にJEXからJALに登録替えになっていますが、塗装は「JAL EXPRESS」のままです。

 33番C席に着席し、10:20の定刻にドアクローズ。10:30にタキシングが始まって、10:39にRWY34Rから離陸し、葛西臨海公園や東京ディズニーリゾートなどを眼下に眺めながら高度を上げ、一気に青森まで。青森空港RWY24への着陸は11:32、そしてスポットインはこれまたジャスト定刻の11:35でした。素晴らしい。

イメージ 2 ▲青森空港に到着。青森地方は黒雲立ちこめるどんより曇りでした。

 そしてランチは、久しぶりに「長尾中華そば」の青森本店へ行ってみよう。

 西バイパスを越えた先にある本店は、店内も広くお座敷席もあって家族連れにも大人気。僕が一人でよく行く青森駅前店にはないメニューもあるので、たまには本店へ行きたくなります。入っていちばん奥の壁には、日本中の名だたるラーメン店の味をフィーチャーしたカップラーメンの紙ぶたがずらりと貼ってあって圧倒されます。日本人って本当にラーメンが大好きで、極めに極めているんですね。

イメージ 9 ▲日本中の有名店の味がカップラーメン化されてますが、それらのフタがずらり。

 久しぶりの本店ということ、青森駅前店にはないメニューをまずはオーダー。最もニボニボ度の高い「こく鰹」を、手打ち麵、メンマ増量で。これは「こく煮干し」のスープに血合い抜きの上質な花鰹を合わせたもので、スープの色は薄くてあっさりっぽく見えますが、上にふわりと載せられた花鰹とあいまって、ニボニボ度はかなり濃厚。スープの表面には膜が張り、銀色の煮干しの名残もたっぷり浮いています。こんな濃厚なスープには、やはりいちばん太い手打ち麵が合う。

 そして、KNK上北農産加工農業協同組合が誇る超ロングセラー「源たれ」を長尾が独自にブレンドしたタレで豚バラチャーシューを絡め、キャベツの千切りと合わせたものをごはんに載せた「上北丼」。これを食べると自分が青森県民であることを確認できるなあ(^^)。

イメージ 3 ▲本店にしかないメニュー「こく鰹」メンマ増量と「上北丼」。

イメージ 5 ▲スープの表面には膜が張り、泡も立ち、煮干しの名残の銀粉が漂います!

イメージ 8 ▲濃厚スープには太い手打ち麵がよくからむ。

 もう一つは、「長中定番の味」の「あっさり」を縮れ麺で。トッピングは味玉。水と煮干しだけで作られるスープは、どこまでも澄んでいて、一滴の脂も浮いていません。これだけクリアでいながらニボニボ感も決して失わない。これぞ青森ラーメンの極みといった感じで、スープ完飲間違いなしで、しかもおかわりしたくなる一品。青森県産モモ肉と豚の皮付バラ肉を低温調理でじっくりと仕上げたチャーシューもたまらないです。あー、また食べたくなってきた。今度はいつ食べられるんだろう??

イメージ 6 ▲「長中定番の味」であるところの「あっさり」。

イメージ 7 ▲この澄んだスープ、どうですか!一点の曇りもないとはまさにこのこと。