最後に生春巻。（ハノイふたたび；その28）

▲ハノイ発香港行きKA296便のビジネスクラスの機内食。

　2015年5月4日、パッション・ツアー。

　25分遅れて11:00発となった香港ドラゴン航空香港行きKA296便は、事前のアナウンスどおり、10:40に32番ゲートから搭乗が始まりました。

　この日の機材は、ビジネスクラス24席、エコノミークラス148席の計172席仕様のA321-200。今回は荷物が超ヘビーで多かったので、短距離フライトだからそんなに高くないしと思い、ビジネスクラスを手配していました。香港ドラゴン航空のA321は、前方5列が2×2席のビジネスクラスになっていて、席番は最前列から10、11、12、15、16、17番というちょっと変わった席番の並びになっています。僕は後ろから2列めの16番A席に着席しました。

▲濃緑色のシートが2×2で並ぶA321-200のビジネスクラス・キャビン。

　ビジネスクラスの搭乗率は半分くらいで、僕の隣の席も空いたままでしたが、エコノミークラスの方はかなりいっぱいのようです。そりゃあまあ、香港までの実質飛行時間は1時間20分くらいですから、ビジネスクラスに乗るまでもないですよね。

　ウエルカムドリンクがちゃんとあり、水、ジュース、そしてドラゴン航空オリジナル・カクテル「Passion Tour」を載せたお盆を持って客室乗務員さんがまわってくるので、オリジナル・カクテルをいただきましょう。「A unique blend of gin, lemongrass,passion fruit, apple juice and sparkling water」ということですが、甘くて、ほとんどアルコールは感じません。

▲ドラゴン航空のオリジナル・カクテル「Passion Tour」。

　11時ちょうどにドアクローズになり、すぐにプッシュバックが始まって、11:09にタキシング開始。いつのまにらRWYチェンジになっていて、離陸は11:13にRWY11Lからでした。眼下には、緑萌え出るハノイの大地が広がります。ああ、ベトナム、また来たいな～。

　しかしなんと言っても飛行時間が短いので、ぼんやりしている場合ではない。離陸後まもなく、機内食のサービスが始まるのである。

▲ハノイ・ノイバイ空港を離陸。ベトナム、また来たいなあ。

▲飛行時間が短いので、慌ただしく機内食の準備。

　隣の席が空いているので、かなりリラックスできていいなあ。テーブルを出してテーブルクロスを敷き、サラダとフルーツ、食器類が並べられます。飛行時間が短いと言いつつ、白ワインをお願いしちゃったりして。この日の白ワインはフランスと南アからのチョイス。僕は南アの「Balance, Chenin blanc, Winemaker's Selection, South Africa, 2012」でいきます。

　サラダは、さすがベトナムからの便だけあって、生春巻のサラダ。今回もベトナムでは、「Nem rán（揚げ春巻き）」があまりにもおいしくてこれしか食べず、生春巻は一度も食べなかったので、最後に生春巻が食べられてウレシイ。パンは、ガーリックブレッドなど3種類からチョイスでき、ちゃんと温めてあるのがこれまたウレシイ(^^)。

▲サラダはベトナムらしく生春巻のサラダ。

▲パンがちゃんと温かくして出てくるとうれしいものです。

　メインディッシュは、ポーク(Stewed Pork ribs with pepper sauce)とチキン(Chicken breast in provençale style)からのチョイスで、僕はチキン。デミグラスソースのようなソースがたっぷりかかった肉厚でジューシーなチキン（これがプロバンス風なんですね。）をメインに、 グラタン・ポテトとズッキーニ、ナス、パプリカといった野菜がアツアツで出てきて、さっき空港でフォーとバインミーを食べたばかりだということをうっかり忘れてしまうぐらいおいしかったです。

▲メインはチキンをチョイス。たっぷりのソースの下にジューシーなチキンが隠れてます。

▲ほら、肉厚でおいしそうでしょ、このチキン。

　食後に熱いコーヒーなど飲んでいるうちに、香港はどんどん近づいてきます。機窓からは真っ白い雲がもくもくと立ち上がっているのが見えますが、香港の天気はどんなだろう。香港行きのフライトは、ハノイを離陸すると、ずっと海上に出ることなくベトナム上空から中国広西チワン族自治州上空へ入って、そのまま広東省肇慶のあたりまで飛び、それから南へ下りて、マカオ上空へ経て海上へ出るというルートをとるはずです。さて、マカオは見えるかな？

▲デザートは熱いコーヒー。ああ、おなかいっぱい。

▲機窓の風景はずっと真っ白な雲。香港の天気がよければいいが……