ヘリで行くマカオ。
▲香港とマカオを結ぶ「スカイ・シャトル」のヘリコプター。香港側のヘリパッドにて。 2015年9月12日、タケコプタァァァァ、じゃないよ。
このブログ始まって以来、初めての、ヘリコプター搭乗レポです！
先日マカオへ行く機会があったのですが、香港からマカオへ行くには普通は「ターボジェット」という高速船で行きます。便数がいちばん多く出ているのは、香港側は香港島の上環にある信徳中心港澳嗎頭(Shun Tak Centre Hong Kong-Macau Ferry Terminal)、マカオ側は外港嗎頭(Outer Harbour Ferry Terminal)です。そして実は、その同じ場所から、「スカイ・シャトル」というヘリコプター便も飛んでいるのです。
▲マカオ発12:00のEA113便のヘリのチケット。
▲マカオ発12:00のEA113便に乗りまして、これが出発前のヘリパッドの様子。
▲EA113便、離陸！垂直に浮かび上がりましたよ！ 高速船ターボジェットは、香港からマカオまで所要約1時間で平日HK$164、週末HK$177（2,700円前後）ですが、スカイ・シャトルのヘリだと所要時間はわずか15分ですが、料金はHK$4,300（＝約68,800円）。これだけ出せばフルキャリアの航空会社で香港と日本を往復してまだおつりが来るくらいのお値段。だから一生乗れないだろうし、乗ることなんて考えてもみなかったのに、今回金持ち中国人の友人が一緒で、まるで当然のようにヘリのチケットを渡されたので、思いもかけず、乗るチャンスがめぐってきたのです！
▲スカイ・シャトルの機内。4人掛け×3列の全12席。 スカイ・シャトルは香港発10:00から22:30まで、マカオ発10:30から22:59までの間に合計21往復飛んでいて、専用レーンで出入国審査を受け、軽食やドリンクが無料で提供される専用ラウンジのソファーで出発を待ちます。何から何までラグジュアリーーーーー。
行きは香港19:30発のEA228便で、日が暮れて何も見えなかったので、帰りのマカオ発12:00のEA113便のレポートをしようと思います。
使用機材は、レジB-MHIをつけた アグスタウエストランド(Agusta-Westland) AW-139。4人掛けシートが3列並んだ12席仕様で、前2列は向かい合わせになっています。行きは満席でしたが、帰りの乗客は5人のみで、最後列4席と真ん中の列1席に乗客が乗り込みました。
▲万山群島の中の小島でしょうか。所属は広東省珠海市です。
▲香港上空に入って、これは長洲島の集落が見えますね。 EA113便は、ゆっくりと垂直に浮き上がって離陸。フェリーターミナル屋上のヘリパッドを離れると南に進路を取り、マカオ空港の滑走路RWY16/34の上を北から南へと通過して外界へ出ます。左前方には、来年にも開通する予定で建設中の「港澳珠大橋」が遠くに見えます。
マカオと香港の間は珠江の河口になっていて、マカオ海域と香港海域の間は、行政区画で言えば広東省珠海市の管轄になっていて、このあたりに広がる万山群島のこまごまとした小島は全部珠海市の管轄です。
▲長洲島の北にある喜霊洲の防波堤の前を香港へ向かうマカオ・タイパ埠頭からのターボジェット。
▲マカオへ向かうターボジェットの姿も。 香港海域に入って、空港のおある大きなランタオ島の南側に点在する長洲島や喜霊洲、周公島などを左手に見ながら香港島の北側へ回り込んでいきます。このあたりはターボジェットの航路にも沿っているので、マカオへと或いは香港へと白い波しぶきをあげて滑るように走って行くターボジェットをいくつも見ることができますし、香港行きのターボジェットを何隻も追い越していくのは爽快です。
やがて左前方に、九龍半島西側の香港で最も高い建物ICCビル一帯が見えてくると速度を落として、まもなく到着です。
▲左前方のICC周辺の高層ビルが見えてくると、まもなく到着。 香港側の到着ヘリパッドも、マカオと同じように、フェリーターミナルの屋上にあるので、速度を落としながら、ヘリパッド上空へと近づきます。眼下には、奥の方にビクトリアハーバーが広がり、手前は、マカオを行き来するターボジェットなどが見えます。
そしてゆっくりとランディング。降機すると、係の人に誘導されて専用ルートを進み、専用窓口で入国審査を行うので、あっという間に香港上陸完了。マカオからのわずか15分のヘリの旅、豪華すぎて、却って緊張しちゃいました（汗）。
▲目の前に広がるビクトリアハーバー。黄色いのは出発したばかりのマカオ行きターボジェット。
▲右に見えてきたのが到着するヘリパッド。マカオからわずか15分。