毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

ルーブル安(どうしても冷麺が食べたくて;その9)

イメージ 7 ▲中露国境の土産物店ではロシアのビールやらチョコやらがめちゃくちゃ安い!

 2015年4月18日、高速鉄道まもなく開業。

 図們市内でビビンパとキムチチゲを食べたあとは、更に北の琿春市を目指します。

 車で走っていると、真新しい高架が山を貫き一直線に伸びているのを見かけます。これは現在建設中の「吉図琿鉄路客運専線」の高架です。吉林市と琿春市を結ぶ全長391kmの旅客列車専用線で、始発の吉林駅と終点の琿春駅の間には、蛟河西駅、威虎峰北駅、大石頭南駅、安図西駅、延吉西駅、図們北駅の7駅が設けられ、営業最高時速250kmの運行が予定されています。もう架線も張られていて、7月14日からは全線での試運転が始まっているそうです。今年10月1日までの開業を目指しているそうで、これが開業すると、延辺自治州へはかなり行きやすくなりますね。

イメージ 1 ▲まっすぐ伸びる高架は、現在建設中の吉林市と琿春市を結ぶ高速鉄道線。

イメージ 2 ▲既に架線も張られ、7月14日から全線で試運転がスタートしています。

イメージ 3 ▲トンネルも立派に完成しているようですね。

 図們市の中心部から60kmほど走ると、琿春市に入り、琿春とロシアの国境にある「琿春口岸」に着きます。この口岸から国境を越えて29kmほど行くと、ロシア側の最初の町・クラスキノに至り、63kmほど走ればザルビノ港へ至って海へ出ることができます。けっこう物流は盛んなようで、多くの車両が行き来していました。中国側から、ナンバーをつけていない新車が中へ入っていったのも見かけましたが、これはロシア側が中国側で新車を買って、そのまま自走でロシア側へ運んでいくのかもしれません。

イメージ 4 ▲中国とロシアの国境にある「琿春口岸」。

イメージ 5 ▲けっこう往来は盛んなようで、車が続々とロシア側へ向かっていきます。

 口岸施設の近くには、「琿春中露相互貿易区」という施設があり、ホテルや貿易マーケット、オフィス施設などがあって、中露双方のバイヤーらがここで直接交易できるようになっているらしいです。表に面した1階には土産物店が軒を連ねていて、扱っているのはほとんどすべてロシアの品々。皮革製品、工芸品から酒、タバコ、菓子類まで、品揃えはなかなか豊富です。しかも、折からのルーブル下落を受けて、驚くほど安い。3ℓ入りペットボトルのロシア・ビールが1本20元(=約390円)、大判のチョコレート15元、小さいものは10元と、利益は出ないのではないかと思うほどの安さだったので、僕もビールとチョコを買ってしまいました!

イメージ 6 ▲「琿春中露相互貿易区」内の土産物店は、ロシアの品々がなかなか豊富。