毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

都電7001号機(何かと大荒れ冬休み;その53)

イメージ 1 ▲本郷通りを曲がって飛鳥山電停に停車中の黄色い車両が遠くに見えた。

 2015年2月21日、赤帯の都電。

 冬休み帰国最終日の午前中は、いつものように北区西ヶ原四丁目の行きつけの床屋で散髪します。

 散髪を終えて、都電荒川線滝野川一丁目電停で王子駅前方面行きの電車を待っていると、長い直線の先、本郷通りから専用軌道へ入ってくる電車が見通せますが、今見えているのは黄色い車体。7000形車両の復刻塗装バージョンであります。

イメージ 2 ▲滝野川一丁目電停へ接近する7000形7001号機早稲田行き。

 僕が大学入学のために上京した80年台、ずっと西ヶ原四丁目電停の近所に住んでいましたが、当時の荒川線を走っていたのは、7000型と2011年に全車引退した7500形。このうち、7000形は黄色にブルーの帯を巻いた塗装でした。それが今、1両だけ復刻されて、7022号機が黄色にブルーの帯を巻いて走っていて、これを見かけるととーても懐かしい気持ちになります。

 しかし、今飛鳥山公園の方からこちらへ向かってくる車両は、それではないようです。

イメージ 3 ▲滝野川一丁目電停停車中の7001号機。

 この赤帯塗装は、2013年11月9日に復刻されたもの。黄色に赤帯という塗装は、ワンマン運転になる前、つまりツーマン時代の塗装なのだそうで、1978年頃まで見られたもののようです。なので、僕にとっては、懐かしい塗装ではなく、初めて見る新鮮な塗装。こんな姿で都内を走っていたのね!という新たな発見です。

 ああ、でも黄色に青帯の方がやっぱり懐かしいな。大学入学時の運賃は確か130円だった。それが今は170円。思ったほど値上がっていない。今も昔も庶民の乗り物、都電荒川線、いつまでも健在であれ。

イメージ 4 ▲西ヶ原四丁目方面へ走り去る7001号機。行き先表示が巻き取り幕ならもっといいのに。