毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

完食、そして人間失格(何かと大荒れ冬休み;その51)

イメージ 1 ▲新青森駅「あおもり旬味館」内「太宰らうめんと津軽のめしや『めぇ』」の「津軽の煮干中華」。

 2015年2月20日、太宰治。

 さて、春節(旧正月)を利用した冬休みも終わりに近づき、青森を離れる日がやってきました。この日は新青森発13:52の「はやぶさ22号」に乗る予定です。

 ちょうどお昼なので、駅弁にしようかなと思いつつ、少し時間に余裕があったので、駅の中で食べることに決定。駅ビル「あおもり旬味館」の中にはいくつか飲食店が入っていますが、今回は「太宰らうめんと津軽のめしや『めぇ』」に入りました。金木の観光物産館「マディニー」の中に入っているお店「太宰らうめんと郷土料理『はな』」の姉妹店です。

イメージ 2 ▲店内には太宰治や生家「斜陽館」の写真や肖像がなどが飾られ太宰ムードたっぷり。

 看板料理はもちろん「太宰らうめん」。しかしこのお店の僕の好物はそれじゃない。このブログにも少なくとも2回は登場したと思いますが、僕が好きなのは「若生おにぎり」なのだ。「若生」とは「わかおい」と読み、薄く柔らかい1年昆布のことで、これで巻いた握り飯のことなんですが、ほのかな塩味と潮の香りでたいへんおいしい。これは店頭で2個入りパックを売っているので、まずはこれを購入。

イメージ 3 ▲「はな」、「めぇ」の名物の一つ「若生おにぎり」。

イメージ 4 ▲個人的には、もう少し塩気があってもいいんじゃないかと思います。

 そしてメインは「津軽の煮干中華」650円。メニューには「煮干と昆布をたっぷり使い、正油は煮干しに合う津軽産の正油を厳選しました」とあります。トッピングはチャーシュー、メンマ、ワカメ、ナルト、麩、ネギのみじん切り、そして中央に載っている白いムース状のものはなんと「煮干の泡エキス」。麺はそれほど縮れが強くない細麺。煮干しを強調している割には、食べてみるとニボニボ感は強くはなく、あっさり系と言ってよいほど。「長尾」の「こく煮干し」をよく食べている者からするとニボニボ感は物足りないですが、全体としてはおいしいです。

 完食完飲すると、どんぶりの底から現れるのは「人間失格」の文字。「恥の多い人生を送って来ました。自分には、人間の生活というものが、見当つかないのです。」の文字も。スープまで一滴残さず飲みきったオマエなんか人間失格だ!と言われてるような気がして、食後に悔しさがこみ上げる一品です(^^)。

イメージ 5 ▲「煮干の泡エキス」を溶き混ぜて、縮れの少ない細麺をリフトアップ。

イメージ 6 ▲スープを飲みきってしまうと、人間失格よばわりされます(涙)。