毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

ランプが消えて、朝。(何かと大荒れ冬休み;その50)

イメージ 1 ▲朝起きて窓の外を見ると、どこもかしこも綿帽子。

 2015年2月17日、弘南バス。

 青荷温泉での一夜が明けました。

 部屋のランプは勝手に触ってはいけないことになっていて、一度火を消すと再点灯できないので、ランプは一晩中つけっぱなしにしておきます。小さな火が天井に作るランプの傘の影が時折何かの加減でゆらゆらと揺れたりしながら、夜は更けていくのです。

 朝起きたら、ランプの灯をふっと吹き消し、1階の大広間で朝食です。体育系の合宿のように、ごはんと味噌汁は自分で大鍋からよそい、おかわり自由なので、遅く来るとなくなっていることもあるとか。

イメージ 2 ▲窓の下を流れる小川も、水流の音が雪に吸い込まれてとても静か。

 青荷温泉の宿泊客がこんなに少なくて、本当に静かで、ゆっくりのんびりできる滞在でした。もっと寒さが厳しくて、もっと雪がしんしんと降っていればもっとよかったのですが……でも、玄関先の屋根に積もった雪を見ると、そうとうな積雪です。この部分は板葺きか藁葺きになっているので、積もった雪が落ちないのでしょう。降れば降っただけ積もるので、雪のない地方から来られたお客さんは、玄関先のこの屋根を見ただけで大喜びするでしょうね。

イメージ 3 ▲玄関先の屋根には降っただけの雪がそのまま積もっています。

 もっとゆっくり滞在し、朝食後もひと風呂浴びたいところですが、その後の日程もあり、今回はやむを得ず、8時20分発の送迎バスで宿を離れなければなりません。

 送迎バスに乗ったのは我々とカナダ人の二人組だけ。途中、八甲田連山が見えるあたりにバスを停めて写真を撮ったりしながら、ゆっくりとつづら折りの山道を下り、道の駅「虹の湖公園」まで戻ります。そして09:05発の弘南バスに乗って、黒石駅前到着が09:37頃です。

イメージ 4 ▲青荷温泉から虹の湖公園までの山道を下る途中でちょっと撮影タイム。

イメージ 5 ▲いちばん奥に見えるのは八甲田連山のどこかかな。

 弘南バスにも一緒に乗ったカナダ人たちは、黒石駅前に到着すると、そのまま09:50発の弘南電鉄弘前行きの電車に乗り換えましたが、我々はこれには乗りません。我々は青森市内方面へ行きたいのですが、この電車に乗ると、弘前駅で青森行き電車への乗り換え時間が3分しかなく、無理そうだからです。

イメージ 8 ▲弘南電鉄黒石駅の入口。左隣にスーパーがつながってて便利。

 そこで我々は、駅前にある弘南バス発着所から、青森行きの路線バスに乗るのであります。

 10:20発の青森矢田前行きのバスに乗ると、新青森駅到着は11:06で、電車で弘前経由で行った場合だと新青森駅到着は11:03なので、ほとんど変わらないのです。

 バス発着所には切符売り場にあり、窓口で「青森駅まで」と言うと、800円の乗車券と60円の乗車券をホチキスで留めて、860円分の乗車券をこしらえてくれました。こういうタイプの切符も珍しくなってきているのでしょうね。

 バスは終始ガラガラで、車内の暖房にうとうとしながらバスに揺られ、我々は青森駅前へと戻ってきたのでした。

イメージ 6 ▲弘南バスの黒石駅前バス停。

イメージ 7 ▲切符売り場で作ってもらった青森駅前までの切符。