毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

雪原の中を黒石駅へ(何かと大荒れ冬休み;その46)

イメージ 1 ▲さすがにそろそろ塗り替えた方がよいのでは。館田駅ホームの駅名標。

 2015年2月16日、田んぼアート駅通過。

 2両編成のステンレス車両の電車にそこそこ乗客を乗せて、弘前発黒石行きの25レは12:30の定刻に発車し、最初の駅・弘前東高前まではJR奥羽本線とほぼ並走し、弘前東高前を出ると左に大きくカーブして、進路を東にとり、次の運動公園前を出ると、両側には雪のない季節なら水田となる大雪原が広がるようになります。

 新里の次の館田は無人駅ですが、すべての定期列車がここで交換するようにダイヤが組まれており、我々25レも26レと交換し、すぐに発車します。

イメージ 2 ▲平賀駅では多くが下車。

 館田の次は平賀。東を向いて走ってきた列車は、平賀駅の手前で左に急カーブして、進路を北に向けて平賀駅に入ります。

 今でこそ平成の合併で平川市になっていますが、合併までは南津軽郡平賀町があり、平賀駅はその中心駅。もちろん今も旧平賀町エリアの中心駅であることに変わりませんから、多くの下車客があります。僕が初めて弘南線に乗ったのは中学校2年生のときの1月ですが、弘前から電車に乗って、降りたのは平賀だったのを、今もよく覚えています。

イメージ 3 ▲柏農高校前~津軽尾上間、後方車両からの眺め。

イメージ 4 ▲高校駅にはさまれた津軽尾上駅。

 平賀の次は柏農高校前。正しくは「青森県立柏木農業高等学校」なのですが、「かしわぎ」というもともとの名称はどこへやら、「はくのうこうこう」の方が圧倒的に通りがよくなっています。

 その次は津軽尾上。ここも今は平川市ですが、合併までは南津軽郡尾上町でした。そしてその次は尾上高校前。近くにある高校の正式名称は「青森県立尾上総合高等学校」。津軽尾上駅は柏農高校と尾上高校という二つの高校にはさまれた位置関係にあるのです。

イメージ 5 ▲津軽平野の雪原が続く。

イメージ 6 ▲今や「田んぼアート」で一躍全国に知られるところとなった田舎館村。

 僕たちの座っている向かい側のロングシートに、60代とおぼしき男性の二人組が弘前駅からずっと乗っています。登山にも使えそうなヤッケなどを着込んだ装備で、かなり立派なカメラを抱えています。標準語を話しているので、関東方面からの撮影旅行とお見受けします。二人のうち一人はこのあたりに何回か来たことがあり、もう一人は今回が初めてという感じ。この二人はどこまで行って、撮影のメインターゲットは何かしら。我が青森に遠くから訪れてくれる人がいて、うれしいですね。

 尾上高校前駅の次は、2013年の夏に開業した臨時駅「田んぼアート」。今は田んぼは雪の下ですから、3月いっぱいまでこの駅には停車しません。その田んぼアートに力を入れているの田舎館村の中心駅が次の田舎館駅。中心駅と言っても村の中心からはけっこう離れているんですが。

 次が境松で、その次が終点黒石。12:59の到着であります。

イメージ 7 ▲終点黒石に到着。右奥には非貫通型の7000系7100形車両ですね。