毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

弘南鉄道弘南線(何かと大荒れ冬休み;その45)

イメージ 2 ▲弘南鉄道弘南線弘前12:30発の黒石行き25レ電車。

 2015年2月16日、東急電車。

 東能代から五能線経由で12:07に弘前に到着した我々は、そう言えばお昼をまだ食べていません。駅ビル「アプリーズ」を一回りしてみますが、駅弁などを買っても食べる場所がないことの気づき、何も買わずじまい。鰺ヶ沢駅のキオスクで買った青森の郷土菓子「味噌パン」でしのぐことに決定。

 そしてJR弘前駅の橋上駅を通り抜けて駅の東西を結ぶ自由通路「あずましろ〜ど」を通って線路の反対側、城東口側に下りると、そこには弘南鉄道弘南線の弘前駅があります。ここからまた電車に乗るのであります。

イメージ 1 ▲この雪景色の中にステンレスの東急車輌は、やっぱり似合わないよね。

イメージ 3 ▲ホームが乾いていたり水たまりがあったり、今年は本当に暖冬だ。

 乗るのは、12:30発の黒石行き25レ。ステンレス車両の2両編成ですが、この車両は「弘南鉄道7000系」、元をただせば「東急7000系」、東急から譲受された車両です。譲渡されたのは1980年代後半から90年代初めにかけてで、当時はまだ、JRの方は普通列車と言えば50系客車かキハ40系かという時代でしたから、電車でオールロングシートというのは、都会っぽくてシャレていたものです(^^)。

イメージ 5 ▲今でこそ701系で見慣れたけど、青森でオールロングシートは弘南鉄道や十和田観光電鉄が先駆け。

 弘前と黒石の間には駅が11あり、所要時間は29分。一方、前回の記事にちょこっと書きましたが、もし川部から黒石まで黒石線が残っていれば、川部からわずか二駅、6.2kmで黒石へ行くことができたのだ。所要時間も10分弱といったところではなかっただろうか。「田んぼアート」の人気、黒石「こみせ通り」や「黒石つゆ焼きそば」などで、黒石市や田舎館村の観光客誘致力はかなり高まったし、五能線観光とセットにして、あるいは青森市方面からは弘前経由よりも早く黒石へ行けるルートとして、黒石線の存在意義は、今なら格段に高まっていたのになーと思うにつけても、黒石線の廃止は残念でありました。一度も乗らないうちに廃止になってしまったのも悔しい限り。

イメージ 4 ▲車内のドア上に掲げられている弘南線全駅案内。