毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

タラコ色に乗る(何かと大荒れ冬休み;その40)

イメージ 1 ▲東能代で飛び乗った五能線の列車の3両のうち1両はタラコ色でした。

 2015年2月16日、真冬とは思えない。

 前回の記事は愚痴だらけになってしまったので、今回からは純粋に五能線を楽しんでいきましょう(^^ゞ。

 東能代発弘前行き普通列車2523Dは、八森を出ると滝ノ間、あきた白神と停まって、08:28、岩館到着。4分ほどの遅れですが、もともと岩館では8分停車することになっているので、これで遅れは取り戻せますね。

 前回も書きましたが、2523Dは3両編成で、能代方の最後尾1両はタラコ色。キハ40-522という車番の車両です。

イメージ 3 ▲3両目の最後尾車両はキハ40-522。

 前方2両は、秋田色というか五能線色というか、白地にブルーのラインが入ったキハ40。真ん中の2両目はキハ40-527でしたが、先頭車両の車番が何だったかは見そびれました。

 岩館駅の今の所在地は秋田県山本郡八峰町八森字釜の上で、岩館という地名はどこにもありませんが、開業当初(1926年)は山本郡岩館村だったそうですから、当時の村名が今に残っているということになります。鉄道の駅名には歴史が刻まれていることが多いので、むやみに改称してほしくないものです。「小郡」を「新山口」に改称したのなんかは最悪の例だと思います。

イメージ 5 ▲前方2両は秋田色(五能線色)のキハ40系車両。

イメージ 6 ▲雪は少ないし天候は穏やかだし、とても2月中旬とは思えない。

 小さな駅舎のホーム側にも、立派な毛筆で書かれた一枚板の駅名標が掲げられ、駅舎の中には、観光ポスターや、「駅名の由来」という案内板があるのが見えます。駅近くには「立岩」、「物見多門の穴」、「笛吹きの滝」などの奇岩怪石が連なっており、そのありさまが自然の「城塞」、すなわち「館」のようであることから、「岩館」という地名がついたそうであります。ホームに立つ駅名標にも、風光明媚な岩館駅周辺の海岸線の風景などが描かれていますね。

イメージ 4 ▲駅舎のホーム側にも達筆な駅名標がかかっています。

イメージ 2 ▲ホームの駅名標には岩館駅周辺の海岸線のイラストが。

 岩館駅で8分の停車時間が設けられているのは、鰺ヶ沢始発の東能代行き普通列車520D/522Dと交換することになっているからです。

 しばらくすると、前方から秋田色の気動車2両編成の列車がこちらにやってきました。522Dです。08:31の到着。我が方2523Dは信号が切り替わるのを待って、08:32に岩館駅を発車します。

イメージ 7 ▲前方から列車がやってきました。

イメージ 8 ▲鰺ヶ沢始発の東能代行き522Dです。

 あきた白神駅を過ぎるまで線路より海側を走っていた国道101号線は、あきた白神駅を過ぎて山手に移り、そこから先は線路と海岸線の間には大きな道はなくなるので、いよいよ五能線の最大のウリ、日本海の景色を列車の車中から独占できるようになります。空はちょっと雲が多いですが、青く広大な海、飛び交うカモメ、岩に砕かれる白い波、車窓から片時も目を離せません。

イメージ 9 ▲岩館駅発車直後の車窓の風景。カモメが飛び交っているのも見えます。

イメージ 10 ▲これも岩館駅を発車してすぐのあたり。岩場に波が白く砕けます。