毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

遠軽から留辺蘂へ。(何かと大荒れ冬休み;その32)

イメージ 1 ▲遠軽駅で進行方向が変わり、先頭に立つ4号車には全面に雪が凍り付いてしまってます。

 2015年2月14日、名寄本線。

 特急「オホーツク7号」、21:20に遠軽到着です。進行方向が変わるため、3分停車。僕もホームに下りて、冷たい空気を深呼吸します。あー、気持ちいい。

 遠軽駅からはかつて名寄本線も出ており、旭川方面からやってくると、遠軽駅から名寄本線へはそのまままっすぐ入っていくことができ、石北本線を網走方面へ行くには進行方向を変える必要があるという構造になっていて、名寄本線が廃止された今となっては、遠軽駅を途中駅にする列車はすべてここで進行方向を変えなければならないのです。

イメージ 2 ▲名寄本線時代は左に「きたえんがる」という駅名があったはず。

 ホームには新雪がうっすらと積もり、下車客が駅舎の中へ消えたあとは、静かな構内に「オホーツク7号」のごろごろというアイドリング・エンジンの音が低く響いているだけです。2月中旬の寒さが最も厳しい時期のはずですが、気温はそれほど下がっているようには感じられず、肌を刺すような寒さではありません。

 最後尾の4号車の顔は雪にまんべんなく覆われて凍り付き、真っ白なのっぺらぼう状態。遠軽からはこの4号車が先頭になるので、雪を掻き落とす作業が加わります。

イメージ 3 ▲しんと静まりかえる構内にアイドリングのエンジンの音が低く響きます。

イメージ 4 ▲終点網走まではあと113.2km。

 「オホーツク7号」は21:13、遠軽を定刻発車。車内は乗客がぐっと減り、空席が目立つようになってきました。

 遠軽から先も、過酷な労働で死者が大勢出たとされる常紋峠越えの常紋トンネルを抜ける生田原~金華の区間など、山深い無人地帯が続き、「オホーツク7号」はエンジンをふかしながら走っていきます。

 生田原に停車し、その次の留辺蘂には21:49の到着。ここまで来れば、山間地帯をようやく抜けたという感じがします。車内はますます乗客が姿が少なくなりました。

イメージ 5 ▲21:49、留辺蘂到着。

イメージ 6 ▲車内に乗客の姿はだいぶ少なくなってきました。