毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

車販でなぜか新千歳空港名物弁当(何かと大荒れ冬休み;その31)

イメージ 4 ▲「オホーツク7号」の車内で買えたのはなぜか新千歳空港名物弁当。

 2015年2月14日、過疎無人地帯をゆく。

 女子スキージャンプの第一人者・髙梨沙羅ちゃんの出身地である上川駅を発車した特急「オホーツク7号」は、いよいよ石北本線の無人地帯へと分け入っていきます。

 2013年7月末の昼間のまだ明るい時間帯に初めて石北本線を普通列車で完走しましたが(その時の記事はコチラ。)、今回は無人山間地帯を夜間に走破するので、外の様子はほとんどわかりません。車内の明かりで線路両脇の雪がぼんやりと白く浮かび上がるだけです。

 上川駅から5.6kmでかつての天幕駅跡、そこから6.7kmで中越信号場(旧中越駅)、そこから7.7kmで上越信号場、そこから9.0kmで奥白滝信号場(旧奥白滝駅)と続き、奥白滝信号場から更に5.0kmでようやく上川駅の隣駅・上白滝駅に着きます。この34.0kmの区間は深い山の中の無人地帯で、普通列車は1日1往復しか通りません。特急「オホーツク7号」は、上川駅を出て12.3kmの中越信号場で4分停車し、札幌行きの最終、18D特急「オホーツク8号」と交換しました。

イメージ 3 ▲車内販売で買えてよかった。夕食は「かにいなり鮨」。

 ところで、車内販売があるというのはありがたいものです。特に「オホーツク」のように始発から終点まで5時間半も走る列車を乗り通そうとすると、いくら札幌発車前に食料などを調達しておいても、例えば北見あたりで冷たいビールが飲みたくなるかもしれないし、その頃には食料も食べ尽くしてしまっているかもしれないし、かといって途中駅で降りて買い足すこともできないのですから、車内販売サービスはやめてほしくない。ぜひ残してほしかった。乗客サービスの一環なんだし。

 しかしとにかく、この時点ではまだ車内販売があり、しかも、行程も後半に入った上川のあたりでも、まだお弁当があり、晩ごはんにありつくことができたのです。

イメージ 5 ▲油揚げの中には酢飯の上にカニがぎっしり詰まってます。

 一つは、「佐藤水産鮨」の「新千歳空港名物かにいなり鮨」。「特製酢で味付けしたずわいがにを甘辛のいなり揚げで包みました」とのこと。確かに、油揚げの中には、酢飯の上にカニがびっしりと詰まっていて、食べ応え十分。

 もう一つも「佐藤水産鮨」の「新千歳空港名物」で、「たらば蟹太巻鮨」。「たらばがにの身を中に巻いた、ひと味違う蟹太巻き」とのことで、寿司飯にも北海道米ほしのゆめが100%使用されています。どうして「新千歳空港名物」が「オホーツク」に乗っているのかはわかりませんが、いなりずし、太巻き好きの僕としては、大いに満足です(^^)。

イメージ 1 ▲こちらも「新千歳空港名物」の「たらば蟹太巻鮨」。

イメージ 2 ▲たらばがにの身が白くて酢飯と区別がつきませんが、けっこうカニの身もたっぷりです。

 上川から白滝、丸瀬布と停車して、21:10、遠軽に到着。進行方向が変わるため、3分停車します。

 遠軽は札幌から261.3km、網走までの374.5kmのほぼ三分の二をようやく走破しました。もともとの飛行機で女満別網走入りする計画なら、今頃は、網走湖上のイベント「北の新大陸発見!あったか網走」で熱気球に乗って、湖上花火大会を見て、そろそろ宿に帰ってぬくぬく暖まって寝ようかといったところだったでしょう。うーーん、残念だ。網走まであと残り約1時間45分であります。

イメージ 6 ▲遠軽駅に到着。最後尾は全面が雪に覆われて完全に凍り付いてしまった感じ。