毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

アヤシイ雲行き(何かと大荒れ冬休み;その20)

イメージ 2 ▲羽田空港、雲行きがかなりあやしくなってきました。

 2015年2月13日、青森空港猛吹雪。

 熊本からのJAL1801便は、関東の青空の下を羽田空港へとファイナルアプローチ。熊本空港離陸後1時間14分で、14:19にRWY34Lにランディング。RWY34Lからだと第1ターミナルは近いので、わずか3分ほどで9番ゲートにスポットイン。順調じゃないか。

 飛行機を降りたところに地上係員が待っていて、「青森行き」とか「札幌行き」とかと書かれたプレートを持って、案内をしてくれています。天候調査中でチェックインが一時中断していた15:00発の青森行きJAL1207便は運航することが決まったということで、急いで33番ゲートへ向かいます。15:30発の札幌新千歳行きJAL521便も飛びそうだとのことです。

イメージ 1 ▲バスで沖停めスポットに行って搭乗するのは久しぶりやなあ。

 33番ゲートはバスゲート。17番ゲート近くにある階段を下りるとバスゲートの31~40番ゲートが並んでいるのですが、JAL1801便が到着した9番ゲートからはかなり遠い。すごく遠い。やたら遠い。そして14:54にはバス乗車開始。熊本空港に着いて以降、全然落ち着いている余裕がないなあ。

 15:00発の青森行きJAL1207便、この日の機材はレジJA-323JをつけたB737-800。昨年JALエクスプレスからJAL本体に所属替えになったはずですが、機体にはまだ「JAL EXPRESS」と書かれたままです。

 と、ふと空を見上げると、なんだなんだなんだなんだ、さっきまであんなに青空だったのに、黒雲が押し寄せてきてるじゃないかーーーー(゚o゚)。

イメージ 3 ▲青空から一転、突然空に覆い被さってきた黒雲。かなり低くまで垂れ込めてます。

 北日本東日本は本当に天候が不安定になっているらしい。この青森行きが飛ぶことになってよかった。もちろん条件付きの運航で、青森空港に下りられなければ引き返すこともあり得るわけですが。

 熊本からの便に続いて、この便でもclassJの2番K席に座ると、隣の2番J席は空席のまま。かなりゆったりと青森まで過ごせます。

 15:07にドアクローズになって、ふと外を見ると、雪がちらりちらりと……なんと、羽田空港にも雪が降ってきちまいましたよ!

イメージ 4 ▲離陸後20分くらいは雲に切れ目もあって地上が見えたりもしていたのですが。

 急速に天候が悪化し、気温もぐんと下がって雪まで降ってきた羽田空港、なかなか離陸できません。かなり長い離陸待ちの列ができています。RWY34Rは着陸機も使うので、なかなか行列がさばけない。搭乗開始から既に少し遅れが出ていましたが、離陸できたのは15:42で、遅れが更に広がりました。

 離陸後すぐに雲の中に突入し、高度を上げていきますが、かなり激しく揺れています。高度を上げども上げどもなかなか雲は切れず、揺れも収まりません。高度15,000フィートを超えてやっと雲上へ出て、揺れもなんとか収まりました。

イメージ 5 ▲青森市内は真っ白。中央下が青森中央学院大学、真ん中へんに青森市屋内グラウンド(サンドーム)。

 不安定な大気状態の中をJAL1207便は飛び続け、青森空港へファイナルアプローチ。着陸できなかったら羽田に戻ることになります。雲は低く垂れ込め、いったん陸奥湾上空へ出てぐるりと旋回して戻ってきたあたりでようやく地上が見えましたが、青森市内は新しく降った雪で真っ白です。

 青森空港は20分ほど前の16:20まで滑走路を除雪中だったとのこと。ちょうど除雪が終わったタイミングの着陸となり、なんとかいけそうです。しかし空港上空はまた雲だか霧だかに覆われ、窓の外は真っ白に。滑走路が近づけば近づくほど視界は悪くなり、うううう、これは降りられるだろうか??

イメージ 6 ▲除雪したばかりだというのに真っ白な滑走路。

イメージ 7 ▲滑走路脇の標識もよく見えないほどの吹雪と霧。

 JAL1203便は、16:43になんとかRWY24に着陸。20分前に除雪が終わったばかりなのに、滑走路上はまた新雪が積もって真っ白。しかも吹雪が激しく、霧だか靄だかもたちこめて、滑走路脇の標識灯もあまりよく見えない状態。よくぞ無事に着陸してくれました!RWY24側には熊本空港同様CATⅢbを備えていますが、そのおかげでしょうか!よかったーーー(涙)。

 3番スポットに入る予定のところ、出発機がまだいるため5番スポットに変更になり、タクシーウエイ上でしばらく停止してからスポットインしたため、スポットインしたのは16:55でした。

イメージ 8 ▲エプロンは新雪で真っ白。それに、もう夕方から夜にかけての暗さです。

 とにもかくにも、青森に戻ってこられて良かった。

 真っ白に新雪が積もり、今もまだ吹雪いているエプロンには、ANAの「ボンQ」が凍り付いたようにぽつんと停まっています。これはいったいどこ行きの何時の便なのかしら?

 そのお隣、もともとJAL1207便が入るはずだった3番スポットでは、JALのB737-800がプッシュバック中。15:25発予定だった羽田行きJAL1206便です。悪天候と除雪作業で1時間半ほど出発が遅れたようです。

 僕はこのあといったん実家に戻って、再び青森空港へ戻り、20:45発のJAL2810便で札幌新千歳へ飛ぶことになっています。ところが、飛行機を降りたところで僕の名前を呼んでいる声が聞こえ、その係員のところへ行ってみると、「申し訳ありませんが、JAL2810便は欠航が決まりました」。なんと!!

 さあ、どうする???

イメージ 9 ▲凍り付いたように停まっているANAの「ボンQ」、いったいどこ行きなのか。

イメージ 10 ▲羽田行きJAL1206便、1時間半ほど遅れてようやく出発できたみたい。