毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

釜炊きごはん(何かと大荒れ冬休み;その14)

イメージ 3 ▲「丸長旅館」の朝ごはんはこのお膳からスタート。

 2015年2月13日、朝風呂のぜいたく。

 おはようございます。「丸長旅館」の夜が明けて、爽やかな朝を迎えました。九州とは言え、山深いこのあたりのこと、2月半ばの空気はさすがにきりりと冷えています。

 そんな旅館の朝は、目覚まし代わりの朝風呂から。「丸長旅館」には浴室が3ヶ所あって、空いていればいつでも貸切風呂にして使うことができますが、今回は他に宿泊客はいないので、どこも使い放題です。

イメージ 1 ▲炭酸泉の朝風呂に浸かって目を覚ます、なんというぜいたく。

イメージ 2 ▲二階の一角にあるサロン。古書店のような落ち着いたスペースでまったりできます。

 朝風呂でさっぱりしたら、朝食です。他に宿泊客がいなくて、我々だけのために準備された朝食かと思うと、なんかちょっと申し訳ない感じもします(^^ゞ。

 朝食は、夕食と同じ一階の個室で。決して豪勢なメニューではなく、素朴な食材が素朴なままに食卓に並びます。旅先ではつい朝ごはんをたくさん食べてしまうという話をよく聞きますが、まったくそのとおり、僕はふだんは朝食をほとんど食べないのですが、「丸長旅館」にやってくると、知らず知らずがっつりと食べてしまいます。

イメージ 11 ▲「丸長旅館」の朝食名物、炊飯釜。すごく重いです。

イメージ 12 ▲釜の中には、たっぷりの炊きたての白いごはんが!

 やはり何がおいしいと言って、白いごはんなんですね。このブログでも何度もご紹介済みですが、「丸長旅館」のごはんは、大分産米だったか九州産米だったか忘れましたが、地場産米を使い(つまり、コシヒカリやササニシキ、秋田こまちといったいわゆる東日本の米どころほどの高級米ではないということです。)、これをどっしりと重い釜で炊いて出してくれるのです。このごはんが、ウマイ。ピンと粒が立ち、ふっくらとつややかで、これだけでいくらでも食べられます。どんな高級米にも引けを取りません。特に海外暮らしでたまに日本に戻ってくると、何より白いごはんがたまらなくおいしく感じられます。

イメージ 4 ▲お碗に盛ると、お米の粒立ちやツヤがよくわかります。

イメージ 5 ▲たまに日本に戻ってきて何がいちばんおいしいって、炊きたての白いごはんです!

 この白いごはんがあれば、他に何もいらないと思うぐらいですが、そこへおいしいおかずがつくものだから、朝から箸が止まりません(^^)。

 まずはなんと言ってもお味噌汁。おだしがしっかり効いた、油揚げ、豆腐、ナメコのお味噌汁、これまた何杯でもおかわりしたい。それに加えて、食卓には、サラダにお漬け物、それとコンブの佃煮、切り干し大根、ほうれん草のおひたし。食事が始まってから出されるのは、手作りの温かい汲み上げ豆腐。これがまたとてもおいしいのです。ネギやショウガなどの薬味とともに醤油をたらして食べるのが普通ですが、僕はいつもお塩をぱらりとかけて食べます。この汲み上げ豆腐にはそれがいちばん合うと思う。

イメージ 10 ▲油揚げ、豆腐、ナメコ、それに青ネギという具だくさんのお味噌汁。

イメージ 6 ▲できたての温かい汲み上げ豆腐。味が濃いです。

イメージ 7 ▲ネギ、ショウガ、醤油で食べますが、お塩だけというのもおいしいです。

 それから煮物も出されます。大分特産のどんこ椎茸、カボチャ、切り干し大根、サヤエンドウ。あっさりした味付けで、朝からしっかり食べられます。

 そして玉子焼き。前日の夕食のときに、朝の玉子料理は何にするかと聞かれるのですが、玉子焼き、目玉焼き、温泉玉子、スクランブルエッグなどいかようにも対応してもらえます。僕はやはり玉子焼きがいちばんですね。相方は温泉玉子をチョイスしましたが、白いごはんのあまりのおいしさに、生玉子を追加注文して、玉子かけごはんにしてもりもり食べてました(^^)。

イメージ 9 ▲煮物はあっさりした味付けで、朝でもしっかり食べられます。

イメージ 8 ▲玉子料理はいかようにも注文可能。僕はやっぱり巨人大鵬玉子焼き。

 「丸長旅館」の朝食の最大の問題点を指摘しておきますと、ついたくさん食べ過ぎてしまうので、その日の昼食が食べられないという点です(^^ゞ。例えば、その日のランチにどこかの旅先の名物料理を予定していたとしても、ランチタイムまでにおなかがへらず、「今回はやめとこう」という結果になったことがこれまでも何度かあります。したがって、この日のお昼は、特に何も事前には決めておりません!

 食後は朝刊を読みながらまったりコーヒー。砂糖は、炭酸泉を原料に地元の老舗「三村菓子舗」が製造する「温泉糖」。上品な甘さが口の中でほろりと崩れる「温泉塘」は、それだけでおやつにもなりそうです。

イメージ 13 ▲食後はホットコーヒー。左が炭酸泉からつくる「温泉糖」。