毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

名水百選(何かと大荒れ冬休み;その9)

イメージ 7 ▲竹田の岡城を模した造りの豊後竹田駅の駅舎。

 2015年2月12日、春高楼の花の宴。

 12:13に中判田駅を発車した特急「九州横断特急3号」は、三重町、緒方と停車するうちに、だんだんと周囲は山がちになってきて、線路もくねくねとカーブが増えてきます。
 
 1号車指定席車の車内は、なぜかほぼ満席状態。社員旅行みたいな団体さんがけっこうな席数を占めていて、昼間からガンガン飲んでます。中判田や三重町からの合流組もあり、つまみも兼ねた弁当も配られて、早くも大宴会モード。いったいどこまで行くんやろ?中国系の少人数のグループもたくさん乗ってましたね。

イメージ 1 ▲山がちになってきた豊肥本線を上っていく「九州横断特急3号」最後部からの眺め。

 そして13時ちょうど、「九州横断特急3号」は豊後竹田駅に到着しました。我々はここで下車であります。「九州横断特急」に乗ったのが2010年の年末以来なんだから、豊後竹田駅に来たのもそれ以来ってことか。うーん、おかしいな、もっと最近来たことがあったような気もしていたが。

 豊後竹田駅での乗降は少なく、わずかの利用客を降ろして、「九州横断特急3号」はすぐに走り去っていきました。

イメージ 2 ▲豊後竹田駅に到着した「九州横断特急3号」。

イメージ 4 ▲発車時刻表とともに。豊後竹田から先、宮地方面は列車の本数がぐっと減ります。

イメージ 3 ▲駅名標のイラストはもちろん、「荒城の月」のモチーフになった竹田の「岡城」。

イメージ 8 ▲ホームより低い位置にある駅舎の改札口と切符うりば。

 久しぶりに降り立った豊後竹田駅、駅前の変わらぬ風情にほっと心が和みます。2月初旬だけあって、さすがに風はひんやりとしていますが、青空が広がる良い天気で、寒いというよりむしろ爽やかです。

 豊後竹田駅の駅舎は、言わずと知れた、竹田の岡城を模した城郭風。但し、豊後竹田駅の東約2kmには岡城址がありますが、残っているのは石垣だけで、天守閣などの建物は失われています。駅舎の真裏すぐに切り立った崖があるのも特徴的。

 駅前には、「日本百選 名水の庭」があり、たくさんの岩が配された池が作ってあります。これは、「名水百選」の中に「竹田湧水群」が選ばれているからです。庭に建つ乙女の像は、お隣・朝地町出身の彫刻家朝倉文夫氏によるもの。って、どこかで聞いたことのある名前だなと思ったら、大分市内遊歩公園にある「滝廉太郎終焉の地」に建っている滝廉太郎像を造った人だ!

イメージ 5 ▲駅裏すぐにある切り立った崖が特徴的。

イメージ 6 ▲「竹田湧水群」が「名水百選」に選ばれていることから、駅前には「名水の庭」が。