毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

ついにフォーを食べる!(ハノイでクリスマス!;その14)

イメージ 4 ▲ついにハノイでありついた本場の「フォー・ガ」!ま・い・う・~。

 2014年12月27日、おいしすぎる。

 ハノイ3日目の朝です。

 ベトナム料理の定番中の超定番と言えば「フォー」ですね。ハイ、「フォー」と聞いて「レイザーラモンHG?」と突っ込んだそこのアナタ、全然違いますから!( -_-)。

 「Phở(フォー)」とは、前日までたっぷり食べた「Bún(ブン)」と同じ、米粉を蒸して作るものですが、「ブン」の断面が丸いのに対し、「フォー」は平たいヌードル。

 そして、朝なので、ついに「フォー」を食べることができます!

イメージ 8 ▲「ナムグー通り」の奥まったところにありました。

イメージ 7 ▲すべての作業が店先で行われているのはベトナムのお店の特徴か。

 ハンさんが調べてきてくれた「おいしいフォー屋さん」が、前日においしいブン・チャーを見つけた、ホテルの裏の通り「Phố Nam Ngư(ナムグー通り)」にあると言うので、再び、ホテルの裏の通りへ入っていきます。例のブン・チャー屋さんではこの日も店先で肉を焼いていて、香ばしい香りが漂い、ついこちらへ入ってしまいそうになります。

 その「ナムグー通り」がもうすぐ尽きるというあたりの右側に、ありましたそのお店、「Phở Lâm Nam Ngư」。一見して超ローカルなお店であります。

イメージ 6 ▲店先のここですべてが作られる!うーん、おばちゃん、貫禄十分。

 それまでに行った食堂と同じように、ここでもすべての作業が店先で行われています。店の入口に向かって左側では、店の主人とおぼしき厳しい表情をしたおばさんが椅子にどっしりと腰掛けて構え、その前には、フォーやらブンやら、様々な材料が並び、注文が入るのを静かに待ち構えている様子。右側は、洗浄スペース。食べ終わったどんぶりやらなんやらは、大きなポリバケツに汲まれた水を使ってここで洗われます。

 店内はたいへん細長く、入って左側の壁に沿って細長ーいテーブルがずーっと奥まで続いています。僕も壁を背にして着席し、これまた椅子もテーブルも低いです(^^)。

イメージ 1 ▲店内は細長く、片側にテーブルが細長く連なっております。

 食べるならやはり「Phở gà(フォー・ガ)」、フォーに鶏スープをかけ鶏肉を載せたものであります。最もポピュラーなフォーと言ってよいでしょう。

 注文して数分でスピーディな配膳。おー、これこれ、これですよ、食べたかったのは!ネギ類と鶏肉を割いたのがたっぷりとトッピングされた「フォー・ガ」、ついにありつきました!

イメージ 2 ▲念願の「フォー・ガ」、ついに配膳!

 それにしても、このスープの透明度と言ったら!!もしかしてこれはただのお湯ではないか、味なんか全然しないんじゃないかと思ってしまうほど透明。トッピングの鶏肉も白いものだから、全体的に「超あっさり」という印象で、濃い味が好みの僕には物足りないかも?

 と心配しながら、まずはスープをひとくち……かーーーーーっっっ、これは、ウマイ!ウマすぎる!!あまりにも、オイシイ!!

イメージ 3 ▲確かに麺は平たいです。のどごしはツルッとして、いくらでも食べられそう。

 この透明なスープ、見た目からは想像がつかないほど、しっかりと味があります。鶏のエキスがまるごと染み出したような、滋味深い味わい。

 「フォー」を食べるときには、備え付けの無料のライムを少々搾るのがよろしい。テーブルの上には他に豆板醤みたいなのやチリソースみたいなのも置いてあって、お好みで投下します。そして忘れちゃいけないのが「Quẩy nóng(クァイ・ノン)」。中国では「油条」といいますが、棒状の揚げパンです。これをスープに漬けて食べますと、これまた良いお味がするんですなあ。あー、おかわりしたい!

イメージ 5 ▲忘れちゃいけない、棒状の揚げパン「クァイ・ノン」も食べなくちゃ。

 あーー、満足した!こんなおいしいフォーが食べられるなんて、ハノイってしあわせだな。また来よう。

 食後はもちろん、カフェへ。前日に行ったオープンエアなカフェもよかったけれど、今回は、前夜の夕食後に前を通って「カフェはここがいいんです!」と力説していた「CAFE MAI」へ行ってみましょう。おみやげにコーヒー豆も買わなくちゃいけませんし。

 そこで、またハノイ駅前を通っててくてくと歩いて、「CAFE MAI」の本店へ。「Phố Lê Văn Hưu(レヴァンフー通り)」をはさんでコーヒー豆専門店とカフェが向かい合っていまして、前回の記事の最後の写真がコーヒー豆販売店の方で、今回はまずカフェの方でコーヒーをいただきます。2階の席に通されまして、三昔前ぐらいの日本の喫茶店って感じかな。ベトナム式ドリッパーでじっくり時間をかけてドリップし、並みのエスプレッソなんか足下にも及ばないくらい濃厚なベトナムコーヒーを堪能し、それから向かいのお店へ移って、お土産にコーヒー豆を大人買いしました!ベトナム中部がコーヒーの産地だそうで、ダクラク省の省都「Ban Mê Thuột(バンメトート)」産の豆を買いました!

イメージ 10 ▲「CAFE MAI」のカフェ。道路を挟んでこっちがわには豆の販売店があります(前回の記事参照)。

イメージ 9 ▲ベトナム式ドリッパー(「cà phê phin(カフェ・フィン)」と言うらしい)で超濃厚コーヒーを。