毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

「リゾートあすなろ竜飛」(萩の花咲く秋のニッポン旅;その55)

イメージ 4 ▲青森駅で偶然「リゾートあすなろ竜飛1号」に遭遇。

 2014年10月2日、青森駅西口。

 西日本への旅行も終わったので、しばらく青森の実家で落ち着いていたのですが、しかしこの日は、十和田市まで行く用事ができました。

 青森市内から十和田市内へは十和田観光電鉄バスで行けば乗り換えもなく楽なのですが、本数が少なく、ちょうどいい時間の便がなかったので、ここは久しぶりに「青い森鉄道」で行くことにしますか。

イメージ 1 ▲旅行客には無縁の青森駅西口はかわいい三角屋根。

 自宅から自転車で出発し、青森駅西口に到着。旅行客、観光客はめったに利用することのない出入口です。駅舎はこぢんまりとしていますが、三角屋根がかわいらしいです。うちの実家からはこっちの方が近いので、このブログにもたびたび登場しています。改札口を入って階段を上ると、長~い跨線橋が続いていて、ホームまではけっこうな距離があります。 

 実家が青森駅と新青森駅のだいたい真ん中へんにあり、新幹線ばかり利用するようになったので、最近青森駅のホームまで入る機会がめっきりと減り、こうしてたまに来ると、青森駅を行き来する列車の姿がなんとなく新鮮です。4番線に入っているのは10:03に到着して10:11の発車を待っている函館からの新青森行き4012M特急「スーパー白鳥12号」ですね。

イメージ 2 ▲西口と東口をつなぐ長~い跨線橋。

イメージ 3 ▲4番線には函館方面から到着した特急「スーパー白鳥12号」。

 おっと、そこへ3番線にやってきたのは、ハイブリッド気動車HB-E300系「リゾートあすなろ」ではありませんか。「HB-E300」なんて気取らずに素直に「キハ300」にすればいいのに、あいかわらずJR東日本はセンスがない(笑)。

 2010年12月4日の東北新幹線全線開業に合わせてこの車両が投入されたのは快速「リゾートあすなろ」。五能線の「リゾートしらかみ」に次ぐ観光列車として主として新青森と大湊線大湊を結ぶ列車としてデビューしたのでした。

イメージ 5 ▲先頭車両、フロントガラス下に入っている文字とロゴ。

イメージ 10 ▲新青森駅からひと駅で早くも進行方向が逆になります。

 しかし、3番線に入ってきたのは大湊行きの「リゾートあすなろ下北」ではなく、津軽線三厩行きの「リゾートあすなろ竜飛」。これは運転本数が少ないので、なかなか出会うのは難しい列車。どうして平日なのに運転されてるんだろうと思ったのですが、秋の行楽シーズンだからなのか、10月は運転される日がけっこうありますね。

 そんなわけで、車側にLEDで表示される「リゾートあすなろ竜飛」の文字も「三厩」という文字も、非常に新鮮です。そういえばかなり前に「きらきらみちのく」が三厩まで走っていた頃にそれに乗って三厩まで行ったことがあるような気がするなあ。かなり記憶がおぼろげですが。

イメージ 6 ▲たいへん運転日の少ない「リゾートあすなろ竜飛」です。

イメージ 7 ▲行き先の「三厩」というのも新鮮。普通列車でも青森発三厩行きって1日1本しかないんだもの。

イメージ 9 ▲でもこのデザインというか色使いというか、なんか今ひとつな感じがするんです……

 この快速「リゾートあすなろ竜飛1号」は、新青森駅を09:58に発車して青森駅に10:04に到着。5分停車のうちに進行方向を変え、10:09に青森駅を発車していきます。平日なので、車内にほとんど乗客はいないような……青森で乗らなかったら、もう誰も乗らんでしょうに。あ、函館から来て蟹田で乗り換える旅行客がいるかしら?しかし、来年春に北海道新幹線が開業して「奥津軽いまべつ」駅が開業したら、この列車も存続するかどうか心許ないですね……

イメージ 8 ▲ホームの列車案内表示にも「竜飛」や「三厩」の文字が出て新鮮です。