毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

餃子が食べたくなったら瀋陽へ(その6)

イメージ 1 ▲あまりおいしそうには見えませんが(^^ゞ、おいしいんですっ!!

 2014年11月15日、土鍋米線。

 散発的にUPしております11月の瀋陽旅行ですが、この日の午前中に中山廣場から瀋陽駅、瀋陽故宮と瀋陽観光の王道(笑)をめぐったところでランチタイム。瀋陽故宮を出て、瀋陽故宮の周囲をかつて取り囲んでいた瀋陽城の城壁の大西門である「懐遠門」まで歩き、そこからタクシーで移動。行き先は、南三経街の一本東の会武街が十四緯路と交差するあたりです。

イメージ 5 ▲十四緯路側から北へ向かって会武街を眺めるとこんな感じ。

 このあたりは、僕がかつて瀋陽に住んでいた頃、昼を食べるために通い詰めた一帯。会武街はほとんど車通りがなく、十四緯路より北側の会武街は、道の両側にこまごました小さい商店が並び、路上にも野菜や果物、煎餅(焼きクレープのようなもの)、涼麺(混ぜそばのようなもの)、焼き餃子などの屋台も出て、自由市場ストリートのようになっています。

 ここに、よく行く「米線」店があるのです。

イメージ 4 ▲お世辞にも入りたい!とは思えない「楊師傅過橋米線」。看板の電話番号なんて携帯のだし。

 その店は「楊師傅過橋米線」といいまして、なんと、今も元気に営業中。店構えは決して通りがかりの者をして積極的に中に入ってみようと思わせしめるような感じではなく、むしろ避けて通りたいと思ってしまいそうな古さと小汚さ。そこで勇気を振り絞って中に入ると、店内の古さと狭さと小汚さは更にグレードアップ。つまり、その外見だけからすれば、このお店は「できれば行きたくないお店」に分類されるかと思います(涙)。

 だがしかし。ここのぐつぐつ煮込んだ土鍋米線は、たいへんウマイのです。

イメージ 2 ▲一見うどんのように丸い断面で太い米線。けっこうもっちりした食感。

 「米線」とは米粉で作った麺の一種で、細めのうどんほどの太さで、ぱっと見はうどんにそっくり。これを野菜などの具材と一緒に土鍋を直接日にかけてぐつぐつ煮込み、煮えたぎったまま配膳されるのがここの土鍋米線の特徴。注文すると「カラさはどれぐらいにするか」と聞かれ「微」「小」「中」「大」「特」からチョイス。僕は「特」にしたので、見た目はたいへんカラそうですが、カラくしなければとーてもあっさりしつつも味わい深い白湯(ばいたん)スープなんであります。

 具材としては、チンゲンサイみたいな野菜、千切りにしたコンブ、干し豆腐の千切り、これに牛肉の薄切りを加えています。米線は二玉にしてもらって、これでいくらだったかな。17元(今は円がかなり下がったので、約330円ぐらい)だったかな。驚きの安さですが、驚きのおいしさです。ここのはコンブがデフォルトでたくさん入っているのが特徴で、いい味を出しています。そしてなによりも、何年もまでに通い詰めていた店が今も元気で営業中なのがウレシイ。また来ようっと。

イメージ 3 ▲小碗に取り分けて、アツアツをいただきます!うまっ!!