新見でランチタイム。(萩の花咲く秋のニッポン旅;その31)
▲新見駅近くの中華料理店で食べた昼の定食。ラーメンと半チャーハンのセットってやつですか。
2014年9月27日、ランチ事情。
さて、新見駅では1時間半近く時間があるので、駅の外に出てお昼を食べたいところです。
しかし、このような来たことのない小さい町で食事できるところを探すのは実は難しい。石北本線遠軽駅では2回にわたって探し歩いてありつけなかったこともあります。今回も見つけられないと売店のパンとかでしのぐことになってしまう……
駅前ロータリーを抜けると、駅前には高梁川が流れていて、これにかかる昭和橋を渡り、直進すると国道180号線に突き当たります。しかし、食事できそうなところは視界に入ってきません。
▲駅前ロータリーを出かかったところで振り向けば新見駅。
目をこらすと東側遠方に郊外型スーパーっぽい看板が見えたので、最後はそこの食品売場で何か買おうと決め、国道180号線より一本南の道を東へ進みます。
すると、前方に中華料理店っぽい看板が現れました。うーん、もうここだ、ここに決めてしまえ!と意を決して入ったのは「新菜苑」。まだ正午になったかならないかの時間だったので先客はなく、店員さんたちがテーブルに座ってテレビを見るなんぞしていましたが、僕が入店したのを機に仕事モードになりました(笑)。店内はけっこう広く、メニューもかなり豊富。いろいろ迷った挙げ句にラーメンと半チャーハンという無難なものを注文してしまいましたが。
▲超シンプルな醤油ラーメン。麺が縮れてないのが西日本風か。
▲こちら半チャーハン。焦げ目がおいしいがもうちょっとボリュームがほしいところ。
醤油ラーメンは超シンプル。麺が縮れていないことと、スープの色が淡いのは西日本だからでしょうか。チャーハンはもう少しボリュームがほしいところですが、いかんいかん、炭水化物の過剰摂取はいけません。食べている間に近所に勤務するサラリーマンなどがぼちぼちと入ってきてテーブルが埋まり始めます。みんな常連さんたちのようで、ランチに重宝するお店なのでしょう。とにかく食べ損ねずに済んでよかった。
▲駅前の昭和橋の上から東方向。心和む風景です。
食事にありつけたことでほっとした僕は、のんびりと駅へ戻ります。昭和橋を渡り、駅まで戻って来ると、駅前ロータリーにはなにやら彫刻された石柱が立っていますね。毎年10月15日に行われる大名行列「御神幸武器行列」、通称「土下座まつり」の行列を刻んだものです。武器行列が「下に~下に~」と通るときには沿道の観客は低い姿勢で迎えなければならず、立ち上がったり場所を移動しようとしたりすると行列は止まってしまうという厳しい格式を残したお祭りなのだそうです。
▲「土下座まつり」の行列を彫刻した石柱の立つ駅前ロータリー。
駅舎に向かって右側には「縁(えにし)の広場」という小さな広場がありました。ここには、京都東寺から派遣された代官・祐清と、それを慕った女性・たまがきの物語を像にした「祐清とたまがきの像」があります。
小さな町の駅前でのんびりするとほんとに和みます。次の列車まであと約30分、そろそろホームに戻ろうかな?
▲「祐清とたまがきの像」がある駅前の「縁の広場」。
▲新見駅入り口。次の列車まであと約30分。