毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

メンチカツサンド(萩の花咲く秋のニッポン旅;その17)

イメージ 2 ▲もうかれこれ10年、食べ続けてます「きたじま」のメンチカツサンド。

 2014年9月26日、琵琶湖上空から瀬戸内へ。

 07:55に羽田空港を離陸した松山行きANA583便、快晴の青空の下、順調に高度を上げています。羽田空港全景をじっくりと眺めたあとに見えてくるのは横浜周辺。競技場っぽいのが二つ並んで見えているのは、新横浜駅から小机駅にかけての一帯。右側が「日産スタジアム」、左側が「日産フィールド小机」で、県道13号線を挟んで北側に広がる緑地帯は新横浜公園です。

イメージ 1 ▲新横浜駅近くにある日産スタジアム周辺が手に取るように。

 さてそれではこのへんでブレックファストでも。

 朝7時と時間が早いのでまだないかなあと思いつつ、羽田空港の売店を覗いたら、もう並んでいたので迷わず買ったのがコレ。東京西日暮里駅通り「きたじま」のメンチカツサンド。

 このブログにも既に何度か登場してますし、普段よく食べておられる方もいらっしゃるでしょうから、「きたじま」のメンチカツサンドと聞いて「ああアレね」とピンと来た方もいらっしゃるでしょう。そうです、この「きたじま」とは、水泳の北島康介選手のご実家なのであります。

イメージ 3 ▲ぱっと見てわかるとおり、粗切りのタマネギがたっぷり入っているのが特徴。

 「きたじま」は肉屋さんで、メンチカツなどのお総菜もあり、特にメンチカツが有名。2004年アテネオリンピックのときに、荒川区内の体育館かどこかに区民が集まって応援したとき、北島選手のお父さんがメンチカツを差し入れたことがニュースで流れ、当時京成新三河島駅の近くに住んでいた僕は「ふーん、北島選手って荒川区出身だったんだ」と初めて知ったのですが、その週末にいつものクリーニング屋へ洗濯物を持って行ったら、その向かいの肉屋に長蛇の列ができていて、なんとそこが「きたじま」だったと初めて知ったという次第。その時まで毎週末前を通っていたのに「ここに肉屋がある」という程度の認識で、全然気づいていなかったのです。

イメージ 4 ▲一切れ持ち上げて、さあ食べますよ、食べますよ。

 それではと、そのとき初めて僕も「きたじま」のメンチカツを買って食べ、それ以来はまってしまい、機会があればいつもメンチカツやメンチカツサンドを買って食べるようになったのですが、2006年に荒川区を引き払ってからはお店には行けなくなってしまいました。

 しかし、いつの頃からか、羽田空港でメンチカツサンドが買えるようになったんですね~。これは実に朗報。どうも第1ターミナルでは売っていなくて、買えるとすれば第2ターミナルのみ。なので、ANAを利用する機会があれば、売店を覗いて探し、あれば必ず買って食べてるんです。粗いみじん切りにしたタマネギがたっぷりはいったメンチカツはホントにおいしいです。あああ、また食べたい!!

イメージ 5 ▲というわけで、がぶっと一口食べました。ジューシー~~。

 と、そうこうしているうちに、ANA583便は、琵琶湖が見えるところまで飛んできました。琵琶湖上空、まったく雲がなく、地図と同じ形(←アタリマエ)の琵琶湖が青く美しく見えています。離陸後約30分でここまで到達です。下の写真では、琵琶湖の東海岸、手前の平野部一帯が彦根市、右奥が長浜、対岸の平野部が高島市といったところです。

イメージ 6 ▲離陸から約30分で琵琶湖がくっきりと。手前に広がっているのが彦根市。

 そこから更に15分ほど飛行を続けると、瀬戸内の風景が眼下に広がってきます。無数に島が浮かんでいる風景は東日本、北日本ではまず見られないので、眺めているだけでなんか楽しいです(^^)。

 下の写真は、岡山県の備前市から瀬戸内市にかけての瀬戸内海沿岸。右側手前のわりと大きな島は鹿久居島(かくいじま)で、本土との間に架かっている橋は来年3月に完成予定の「備前♡日生大橋(びぜん♡ひなせおおはし)」だそうです。

イメージ 7 ▲琵琶湖上空から約15分で岡山県の瀬戸内海岸へ。

 鹿久居島の西側に見えるのは、曾島、鴻島(以上備前市)、長島(瀬戸内市)などに囲まれた深い入り江。虫明湾と呼ばれるところだそうですが、よくよく目をこらすと、湾の中に細かく何かが並んで浮いています。これはカキの養殖施設。このあたりはカキの養殖が盛んで、虫明湾のある瀬戸内市邑久町では、カキの一番おいしくなる毎年1月に邑久町漁協主催の「かきまつり」が開かれているそうです。鹿久居島のある備前市日生地区の方には郷土料理「カキオコ(カキ入りお好み焼き)」があり、それをひっさげた「日生カキ入りお好み焼き研究会」が2011年のB-1グランプリに参戦し、「カキオコ」が全国区になりつつあるようですよ。

イメージ 8 ▲カキの養殖施設が無数に見えるのが虫明湾。岡山県のカキ養殖収穫量は全国第3位だとか。