毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

飛べ!光り輝く島スリランカへ(その12)

イメージ 1 ▲擔桿列島の上空を越えて、いよいよファイナルアプローチ。

 2014年9月9日、香港カイタク空港。

 クアラルンプール発香港行きのCX720便、あまりに天気が良く、眼下に見える風景を写真に撮りまくってしまい、それを活用しないのもなんなので、この際次々とご紹介いたします(^^ゞ。

 香港からクアラルンプールへ行くときは機内で綾瀬はるか主演映画「万能鑑定士Q −モナ・リザの瞳」を観ましたが、帰りはついに「テルマエ・ロマエⅡ」を観てしまいました……後半テンポが悪くなり、ついうとうとと……期待していただけにちょっと残念。いつか改めて観直してみよう。

イメージ 2 ▲香港島北岸の地下鉄港島線の東の終点あたり。「小西灣運動場」がよく見えます。

 「テルマエ・ロマエⅡ」も観終わって、もうそろそろ最終の着陸態勢かなと思っている頃、キャプテンのアナウンス。空港混雑のため到着が少し遅れるとのこと。香港空港の離発着便が立て込むと、香港の東方海上と南方海上で着陸機がホールディングして待たされることがありますが、この日は何が原因か、我がCX720便も南方海上で2周ほどホールディングして時間稼ぎをさせられました。

 ホールディングが解除になると再び北上を始め、いよいよ最終の着陸態勢。徐々に高度を下げていきます。香港島の南東沖にある細長い島・擔桿列島(Lema Islands)、この島は広東省珠海市の管轄ですが、その東のへりあたりを通過して、まもなく香港島が視界に入ってきました。左側に香港島が見えてきてそのままということは、この日は北からのアプローチということになり、香港島から九龍サイドに渡って、新界地区を東から西へ横切るというコース。それならば、左の窓側に座っている僕はけっこう景色が楽しめるぞ~。

イメージ 3 ▲中央、右斜め上から細長く尽きだしているのが旧香港カイタク空港の滑走路。

イメージ 4 ▲滑走路と橋で結ばれた手前のあたりは空港の貨物ターミナルでしたね。

イメージ 5 ▲滑走路の根元のあたりも見えてきました。

イメージ 8 ▲進路を西に変え、ちょうど滑走路の北側の延長線上に達しました。

 香港島の西の端を南から北へ抜けます。地下鉄港島線の終点・柴灣エリアが眼下を通り過ぎます。「小西灣運動場」がよく見えていますね。

 そしてビクトリア・ハーバーを渡って九龍サイド上空に入ると、さあ、見えてきましたよ、かつて世界で最も着陸が難しいと言われた香港カイタク空港跡地です。1998年の閉港から16年が経ちましたが、滑走路の形状はそのまま残っているので、一目見てわかります。かつての滑走路先端部は大型クルーズ船の接岸ターミナルになりつつありますが、跡地活用は必ずしもうまくは進んでいません。

イメージ 6 ▲いかにも「香港!」という感じの建物群。獅子山(Lion Rock)の北、大圍(Tai Wai)のあたり。

 新界エリアの上空まで北上して進路を西に変え、かつての香港カイタク空港への着陸を地形的に難しくしていた獅子山(Lion Rock)の北側を西へと跳びます。カイタク空港の滑走路の延長線上を横切るときは、かつてこのコース、カイタク空港RWY13、通称「香港アプローチ」で降りて行ったことが思い出され、懐かしさがこみ上げます。

 九龍半島も一望のもとです。こうして見ると、ビクトリアハーバーは本当に狭くて、まさに川のよう。以前から「ビクトリア・リバー」と冷やかされていましたが、その後ますます両岸の埋め立てが進んで、ますます川のようになってきたみたいです。

イメージ 7 ▲九龍半島を一望。ビクトリア・ハーバーが本当に川みたい。