毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

プロペラ機で523マイル(梅雨前線に追いかけられて;その7)

イメージ 3 ▲青森空港を離陸して一路伊丹へ、プロペラの音も勇ましく。

 2014年7月11日、薄紅百顆。

 青森空港1番搭乗口を抜けていったん階段を下りて外に出て、徒歩で搭乗するのは17:40発の大阪伊丹行きANA1856便。青森空港からプロペラ機に乗るのは初めてです。機材はレジJA-460AをつけたボンバルディアDHC8-Q400に乗り込みます。

 座席は3番A席。隣のB席は空席のままでしたが、74席仕様の機内は7、8割は埋まっている感じでした。

イメージ 1 ▲集落が集まっているところは平川市の中心部。以前の平賀町ですが。

イメージ 2 ▲空席のままの3番C、D席。華奢な作りに見えるシートも乗り心地は悪くない。

 17:32にドアクローズとなり、プッシュバックなしで最初から自力で前進してスポットを離れ、プロペラ機のエンジンを唸らせて、17:46にRWY24からテイクオフ!津軽平野へ向かっての離陸で、眼下にはすぐに青々と育っている水田が広がります。離陸直後左側には黒石市、平川市、弘前市の街並みが順番に目に入ってきます。窓の後方ではプロペラ機が元気よく回っています。僕の座っている3番席には乗客は僕だけで、B席、C席、D席は空いたまま。なかなか快適です。

イメージ 4 ▲機内サービスでは就航記念で茶菓子も配られてウレシイ。

 離陸後しばらくすると、機内サービスが始まります。7月1日から8月10日までは、青森線就航記念ということで、茶菓子も配られて、ウレシイ(^^)。しかも、青森市の老舗「おきな屋」の「薄紅百顆」ではありませんか。青森産紅玉りんごの輪切りを砂糖で煮て乾燥させたアップルグラッセで、とても青森らしいお菓子。ドリンクをおかわりすると茶菓子もまたもらえておトク(^^)。良い思い出になりました。

イメージ 5 ▲離陸後約1時間で能登半島上空へ。南アルプスが見えるとのキャプテンのアナウンス。

 前の席の女性が発泡酒を飲みながら鮭トバを食べているので、機内に生臭さが漂っていてたまらんのですが(^^ゞ、ま、発泡酒に鮭トバも機内の楽しみの一つでしょうからしかたない。

 離陸後約1時間で、能登半島上空。手前に北アルプス、そのはるか向こうに富士山も見えているとのキャプテンのアナウンス。確かにはるか向こうに、見慣れた富士山の山頂付近のシルエット。こんなところからも富士山で見えるんだなあと思うと、富士山はやっぱり日本一の山なのですね。

 日はかなり傾き、夕焼け色がにじむようにあたりに広がってきました。よく目をこらすと、ぼんやりですが、湖も見えます。これは諏訪湖。けっこう距離はあるはずなのに見えるのは、プロペラ機ならではで飛行高度が低いからでしょうか。

イメージ 6 ▲はるか向こうにちょこっと富士山のシルエット。

イメージ 7 ▲諏訪湖も見えました。諏訪湖を北側から眺めています。

 青森~大阪伊丹線は523マイル。全部調べてみたわけではないのですが、プロペラ機の定期便が就航している路線の中では最長距離路線ではないでしょうか?時刻表上のブロックタイムも1時間55分で、たっぷりとプロペラ機ボンQの飛行を楽しむことができます。

 機窓がすっかり暗くなり、都会の明かりが眼下に広がってくると、伊丹空港へ向けてファイナルアプローチ。19:24にRWY32Rに着陸し、オープンスポットに到着しました。青森からの初のANAのフライト、なかなか快適で、楽しかったです!

イメージ 8 ▲夕闇迫る大阪伊丹空港のオープンスポットに到着。

イメージ 9 ▲停止したプロペラの前を、短いタラップを降ります。