毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

合浦公園の桜(遅い春、桜満開、帰省の旅;その12)

イメージ 1 ▲「春まつり」の開幕を翌日に控えて準備が進む青森市内の合浦公園。

 2014年4月25、26日、青森に桜の季節到来。

 23日の晩に東京で飲み会に参加し、翌24日には青森にとって返し(東京07:36発、新青森11:00着の「はやぶさ3号」)、週末は実家で過ごしました。

 この一週間、青森地方は汗ばむ陽気の良い天気が続いていて、4月23日には、弘前公園の桜の開花と「さくらまつり」の開幕日が重なって、初日から多くの人出で賑わったそうです。

 弘前が弘前公園の「さくらまつり」なら、青森市は合浦公園の「春まつり」です。合浦公園の「春まつり」が開幕する4月26日の前日の25日、春の陽気に誘われて、僕もふらりと行ってきました。

イメージ 2 ▲合浦公園内の砂浜。遠く浅虫温泉、夏泊半島の山々が見えています。

 合浦公園は青森市の東部、陸奥湾に面した海岸沿いにある公園。歴史は古く、1894年(明治27年)には造園が完成していたそうです。公園に隣接するように、太宰治が通った旧制青森中学校があり、太宰治は小説「津軽」の中で、合浦公園に次のように言及しています。

 「この中学校は、いまも昔と変らず青森市の東端にある。ひらたい公園といふのは、合浦(がつぽ)公園の事である。さうしてこの公園は、ほとんど中学校の裏庭と言つてもいいほど、中学校と密着してゐた。私は冬の吹雪の時以外は、学校の行き帰り、この公園を通り抜け、海岸づたひに歩いた。謂はば裏路である。あまり生徒が歩いてゐない。私には、この裏路が、すがすがしく思はれた。初夏の朝は、殊によかつた。」

イメージ 7 ▲園内の桜の大部分はまだ咲き始めと言ったところ。

 合浦公園にはソメイヨシノなど桜の樹が約670本、黒松が約700本あり、海べりには砂浜が広がっているので、春は桜、夏は砂浜で海水浴が楽しめ、古くから市民の憩いの場所として親しまれています。1982年に郊外へ移設されるまでは園内に青森競輪場もありました。

 そんな合浦公園、「春まつり」開幕前日の園内の桜は、場所によってはだいぶ咲いている樹もありましたが、全体としてはまだ「咲き始め」といった感じ。露店の設営は済んだようでしたが、営業している店はぽつりぽつりで、人出もまばら。そのぶんのんびりと青森の春の風情を楽しむことができました。

イメージ 5 ▲青森空港のRWY24方向には残雪の八甲田連山がくっきり。

 さて、翌26日は東京へ戻ります。やってきたのは午後の青森空港。この日も春霞たなびくような春の陽気。空も晴れ上がり、滑走路RWY24エンド方向の向こうにはまだまだ雪のたっぷり残る八甲田連山がくっきりと見えています。

 これから乗るのは、3日前の4月23日にも乗った羽田行きJAL1206便。しかしこの日は県内各地の桜まつりが始まっているからか、機材がいつものB737-800からB767に大型化されての運航です。

イメージ 3 ▲この日のJAL1206便は大型化されてB767での運航。

 JAL1206便の隣のスポットには、フジドリームエアラインズの1号機、エンブラエルERJ-170のドリームレッドJAー01FJが入っています。うーん、なんか色がずいぶん褪せてきているような気がしますが……(^^ゞ。

 これは、桜まつり・GW対応のため、この日4月26日一日だけ、しかも青森→名古屋小牧の片道だけ設定された臨時便で、青森15:25発のFDA4364便です。片道だけ旅客扱いということは、青森へ飛んで来るときはカラだったのかなあ。それもまたなんかもったいないような……

イメージ 4 ▲JAL1206便の隣のスポットにはFDAのドリームレッドの1号機。

イメージ 6 ▲なんか塗装がずいぶん褪せてきているような……名古屋小牧行き、この日だけの臨時便です。