毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

津軽富士・岩木山(遅い春、桜満開、帰省の旅;その11)

イメージ 1 ▲青森空港離陸直後のJAL1206便の眼下に残雪頂く津軽富士・岩木山。

 2014年4月23日、富士山よりもつと女らしく。

 青森空港のRWY24から離陸したJAL1206便の機窓からは、離陸後すぐに眼下に津軽平野が広がります。地上が平野になってすぐは黒石市から田舎館村ですが、田舎館村と言えば最近全国的に話題になっている「田んぼアート」の聖地。今年も第二会場の方では6月10日に田植えが行われたそうですが、今年の「田んぼアート」のテーマは「サザエさん」。稲が育ってどんな絵柄を見せてくれるか今から楽しみですが、この「田んぼアート」、実はRWY24から離陸した飛行機からも見えるんですよね。

イメージ 3 ▲機内からこんなに岩木山が美しく見えたのは初めてだなあ。

 そして機窓右側には、岩木山が見えてきました!

 おお、機窓から岩木山がこんなにくっきりと美しく見えるのは僕にとっては初めてです!手前の裾野は弘前市。真っ平らでだだっ広い津軽平野のど真ん中に鎮座する青森県の最高峰です!

 岩木山の標高は1,625m。南部に南部富士・岩手山があるなら、津軽には津軽富士・岩木山があるというわけです。

イメージ 2 ▲手前の裾野は弘前市。

 岩木山の容姿について、太宰治は小説「津軽」の中で「したたるほど真蒼で、富士山よりもつと女らしく、十二単衣の裾を、銀杏いてふの葉をさかさに立てたやうにぱらりとひらいて左右の均斉も正しく、静かに青空に浮んでゐる。決して高い山ではないが、けれども、なかなか、透きとほるくらゐに嬋娟たる美女ではある。」と形容しました。クールでシャイな太宰治にしては、ずいぶんと褒めちぎっているではないですか(^^)。

 JAL1206便は、そんな岩木山を右手に見ながら順調に高度を上げ、あとは羽田まで順調に飛行を続け、16:24に羽田空港RWY23にランディングし、3番スポットに到着しました。このあとこのJA-324JのB737-800は、同じ3番スポットから17:10発長崎行きJAL1849便になるみたいです。

イメージ 4 ▲ここまでくっきり見えると、なんか感動するなあ(^^)。

イメージ 5 ▲岩木山がだんだんと右手後方に遠ざかっていけば、やがて秋田県上空です。