毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

もう来ない「日本海」。(遅い春、桜満開、帰省の旅;その4)

イメージ 4 ▲直江津駅のホームにまだ残る寝台特急「日本海」の乗車口案内札。

 2014年4月18日、JR西日本エリア。

 長岡から乗った特急「北越8号」は、17:00ちょうどにJR東日本管内最後の駅・直江津に到着しました。ここではJR東日本の乗務員からJR西日本の乗務員へ交替になります。

 この間、一瞬ホームに下りて写真を何枚か。塗装こそ変わってはしまいましたが、もともとの国鉄時代の形状を色濃く残したオリジナルに近い485系1000番台車両、号車札や指定席札が昔と変わらず差してあるのがうれしいです。

イメージ 2 ▲直江津駅3番線に到着した特急「北越8号」。

イメージ 1 ▲昔ながらの札が差してあるのがなんだかうれしい。

 直江津駅から西は、JR西日本エリアに入って北陸本線と、JR東日本エリアのまま信越本線で長野へ向かうかの分岐になっています。ホームの駅名標も、北陸本線の隣駅・谷浜へは青い線が、信越本線の隣駅春日山へは緑の線が描かれています。

イメージ 5 ▲直江津駅ホームの駅名標。JR東日本とJR西日本の分岐駅であることがわかります。

 直江津駅には「はくたか」「北越」「くびき野」「トワイライトエクスプレス」といった優等列車が数多く停車するので、ホームには乗車口案内札が吊されています。

 その中に、「日本海 B寝台」という札を発見。

 寝台特急「日本海」は、2012年3月のダイヤ改正で定期列車としての運行が廃止になり、その後は多客期のみの臨時列車になりましたが、2013年1月6日の運転を最後に、以降は設定されておらず、JRがしれっと完全廃止にしてしまったのではないかとの疑いがあります。

 それにしても、僕も何度となく乗った、そして青森駅で見かけた寝台特急「日本海」の乗車口案内札が、またいつの日か運転日が設定されるのを待ち望んで風に揺れているのを目にして、なにやら切ない気持ちになりました。

イメージ 3 ▲直江津駅のホームに吊された乗車口案内札、その向こうのホームに列車はなし。

 「北越8号」は17:01に直江津を発車すると、やがて工事が終わりに近づいている北陸新幹線の高架が左から近づいてきて次は糸魚川。その後、泊、入善、黒部、魚津とこまめに停車していきます。

 ずいぶん日も長くなってきて、18:18に富山駅に到着したときも空にはまだ明るさが残っていました。

 僕は富山駅で「北越8号」を降ります。念願のオリジナルに近い485系で走る特急「北越」に乗れてよかったです。巻き取り式のトレインマークを見送って、次の列車へと移動します。

イメージ 6 ▲まだ空に明るさが残る18:18、富山到着。

イメージ 7 ▲トレインマークはもちろん巻き取り式。LED式のトレインマークがいかに無粋なものかがわかるというもの。