毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

福岡で雪降りしきる(暖冬正月北から南まで;その38)

イメージ 1 ▲筑前大分から九郎原へ向かう区間で激しい雪が。

 2014年1月10日、城戸南蔵院前。

 実は桂川停車中に雪がちらちらと降り始めました。「えっ、雪?」とちょっとびっくりしましたが、福岡も別に雪が降らない県ではないからびっくりすることはない。しかしそうは言っても、九州で雪に遭遇するというのはなかなか得難い体験。

 桂川では見えるか見えないかの雪だったのが、筑前大分を出る頃になると、雪の粒もぐっと大きくなり、激しく降りしきるようになりました。とても九州を走っているとは思えない車窓の景色で、ちょっと感動です。

イメージ 2 ▲とても九州を走っている列車からの風景とは思えない。

 いつの間にか周囲は山ばかりとなり、山間路線の趣。やがて前方に見えてくるのは、通過駅・九郎原(くろうばる)。篠栗線は、吉塚~篠栗間は1904年(明治37年)と今から110年も前に開業しましたが、篠栗~経線間は、間に八木山峠超えという難所があるため、その開通は1968年まで待たねばなりませんでした。九郎原駅もそのときに開業したので、まだまだ新しい駅なんですね。

イメージ 3 ▲前方に見えてきたのは1968年開業の九郎原駅。快速列車は通過です。

イメージ 4 ▲その奥に口を開けているのは篠栗トンネル。

 九郎原駅のホームの奥に見えているのは篠栗トンネル。1968年にこのトンネルができて篠栗~桂川間が開業できたというわけですが、このトンネルは全長4,550mで、1972年に長崎本線現川~浦上間に全長6,173mの長崎隧道ができるまでは、九州在来線最長トンネルだったそうです。

 その長いトンネルを抜けると、雪は止んでおり、城戸南蔵院前駅に到着。ここで、降りるのだ!

イメージ 5 ▲城戸南蔵院前駅到着。雪は止んだ。隣は交換する直方行き普通列車2632H。