毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

福北ゆたか線(暖冬正月北から南まで;その37)

イメージ 1 ▲817系電車のドア脇には「福北ゆたか線」のイエローマークがくっきりと。

 2014年1月10日、Commuter Train817。

 817系電車のドア脇には、くっきりとしたイエロー地に「福北ゆたか線Commuter Train817」の文字。「福北ゆたか線」とは、黒崎から折尾、折尾から筑豊本線で桂川、桂川から篠栗線で吉塚経由博多までの66.6km区間につけられた愛称だそうで、このエリアが、かつての炭鉱産業のメッカから、博多圏・小倉圏のベッドタウンとして変貌を遂げてきたということなのでしょう。

イメージ 2 ▲平日のお昼時の車内はまったりとした雰囲気。

 4633H快速は、6分停車した直方を11:25に発車し、小竹、鯰田、浦田、新飯塚、飯塚と停車していきます。快速列車ですが、通過する駅は多くありません。

 飯塚の次は天道。えっ、天道?天道と言えば「お天道様が許しても、この桜吹雪は……見逃ねぇぞ!!」の遠山の金さん。そんな地名があるんですか。調べてみますと、この地名の由来は平安中期にさかの
ぼり、藤原純友と平将門が朝廷に反旗を翻した「承平・天慶の乱」を起こした際、純友討伐の命を受けた源満仲が941年に天道(=おひさま)の加護を祈ったという故事に基づくそうな。このとき源満仲が陣を置いたのが天道駅裏の大将陣山なのだそうです。へぇへぇへぇへぇ~~。

イメージ 3 ▲お天道様が許さなくても天道駅は天道駅。

 天道駅の次は桂川駅。これを「かつらがわ」と読まずに一発で「けいせん」と読める人は、このエリア以外にはいないのではないでしょうか。京都市内の東海道本線には桂川(かつらがわ)駅もありますし。

 桂川駅は筑豊本線と篠栗線との分岐駅。桂川駅から筑豊本線の原田駅方面は列車の本数がぐっと減り、篠栗線博多方面行きの方が幹線になっています。桂川~原田間のほうは僕も乗ってみたいのですが、本数が少なすぎて難易度が高いです。

イメージ 4 ▲筑豊本線と篠栗線の分岐駅・桂川駅。

 桂川を出発して篠栗線に入ると、なんとなく車窓の景色に山が近くなってきたような気がします。

 桂川の次は筑前大分、これも普通の人は「ちくぜんおおいた」と呼んでしまうこと間違いなしですが、実際は「ちくぜんだいぶ」。ここでは博多発直方行き快速4630Hと交換します。ちなみに、快速列車は通過しませんが筑前大分の隣駅は「九郎原(くろうばる)」。これまた九州らしい駅名であります。

イメージ 5 ▲筑豊本線から分かれて篠栗線に入ると山が近くなってきたような。

イメージ 6 ▲篠栗線に入って最初の停車駅筑前大分で直方行き快速列車と交換。