毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

白いソニック(暖冬正月北から南まで;その35)

イメージ 1 ▲大分09:10発の特急「ソニック18号」は「白いソニック」で運行。

 2014年1月10日、アートギャラリー。

 09:08に「にちりん2号」で大分駅4番線に到着した僕は、次は09:10発の3018M特急「ソニック18号」博多行きに乗り換えます。「ソニック18号」は3番線からの発車なので、同じホームを平面移動するだけで乗り換えができるように配慮されていて、「ソニック」と「にちりん」はあたかも一本の列車であるかのような扱いになっています。だから「にちりん2号」ドア脇の行き先表示膜も「大分(博多)」「大分で「ソニック号」と接続しています」と書かれているのですね。

イメージ 2 ▲最初は「かもめ」で登場したけど今は「INTERCITY AROUND THE KYUSHU」になった885系。

イメージ 3 ▲LED化されているのはちょっとなんですが、大きくて見やすくて機能性はばっちり。

 「ソニック18号」は885系「白いソニック」での運転。別府から亀川、日出と快晴の青空が広がる別府湾の海沿いを快調に走って行きます。

 JR九州の車両はとても個性的なことで知られていますが、この885系はなんと言ってもデッキの内装が強烈です。2号車のデッキは、車椅子対応のトイレの曲線になった壁面をも利用したアートギャラリーになっていて、誰の筆によるものかは知りませんが、なにやら達筆な書がいくつも掛かっています。「凧」「かもめ」「阿蘭陀」「おくんち」などなど、これは書家一人だけの作品かなあ、妙に堂々とした書体です。

イメージ 4 ▲別府湾沿いを行く。電線入っててすんまそん。湾の向こうは国東半島へ続きます。

イメージ 5 ▲2号車のデッキはアートギャラリー。どっしりとした書であります。

イメージ 6 ▲トイレ側から客室側を見る。これだけデッキが広々としているとそれだけで旅にゆとりが出ます。

 そして眠気覚ましには車内販売の熱いコーヒー。カップにもしっかりと「KYUSHU RAILWAY COMPANY」の文字とロゴが入っていますが、窓の桟には今も「KAMOME」の浮き彫り文字が入っていて、特急「かもめ」として活躍していた頃の面影が残っています。

 「ソニック18号」は別府を出ると、亀川、杵築、ニッポンのU.S.A宇佐、柳ヶ浦、中津、宇島、行橋と停まりながら北上し、小倉には10:37に到着します。

イメージ 7 ▲窓の桟には「KAMOME」の文字が残ってました。