毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

既に稀少か、太陽のアーク機(暖冬正月北から南まで;その16)

イメージ 12 ▲Uターンラッシュの逆で羽田から青森まで、JAL1203便に乗ります。

 2014年1月3日、くっきり青森上空。

 正月三が日はのんびりだらだら過ごし、1月3日は飛行機の方の初乗りです。

 やってきたのは曇り空の羽田空港。今年は4日、5日が土日で、御用始は6日とあって、3日はまだUターンラッシュのピークではありません。おまけに僕は首都圏から地方へ向かう、Uターンラッシュとは逆方向なので、出発ロビーも心なしか混雑はしていなくて落ち着いているように感じられました。

イメージ 11 ▲1月3日の羽田空港は、ところどころ雲の切れ目はあるものの、基本はどんより曇り。

イメージ 13 ▲向こうはレジJA-659JをつけたJALのB767。これからどこへ飛ぶのかな?

 この日乗るフライトは東京羽田11:00発の青森行きJAL1203便。以前は2往復はB767で飛んでいましたが、冬ダイヤでは全便がJALエクスプレスのB737-800での運航になってしまいました。雪などの天候条件を考えると、冬季は新幹線に旅客が流れるのかもしれません。

 この日の機材はレジJA-327JをつけたB737-800。今やだいぶ数が減ってきた「太陽のアーク」塗装のままの機材です。B737-800の最大の特徴は、主翼の先端が直角に反り上がったブレンデッド・ウィングレットですが、このウィングレットにも「太陽のアーク」塗装が施されています。

イメージ 1 ▲雲上の真っ青な空に映える「太陽のアーク」塗装のブレンデッド・ウィングレット。

イメージ 2 ▲離陸後20分ほどで雲が切れ、地上の景色が見えてきました。

 離陸後少しの間、雲上飛行が続いていましたが、20分ほど経つと雲が切れ、地上の景色が見えてきました。うっすらと雪が積もっているところも見えるので、栃木県上空あたりでしょうか。

 11時30分頃右側の眼下に見えてきたのは、郡山市街。下の写真では、中央右に線路の幅が大きく膨らんでいるところがJR貨物の郡山総合鉄道部。それに接している白くて大きな建物は複合コンベンション施設「ビッグパレットふくしま」ですね。その東側を東北新幹線が一直線に走り、そのまた東側を流れるのが阿武隈川。東北新幹線と在来線が左上方で合流するあたりが郡山駅です。左下の黒い広がりは五百渕公園かな?

イメージ 3 ▲郡山市上空に差しかかり、在来線と新幹線の線路がよくわかります。

 郡山市上空を過ぎて更に4分ほど飛ぶと、今度は福島市内が見えてきます。下の写真では、ちょうど中央が福島駅。そのすぐ左の黒いかたまりは福島市内のシンボル(?)信夫山。その隣には福島競馬場も見えていますね。しかしもう福島県北部に差しかかろうというのに、平地にはまったく雪がないですね。東北地方上空を飛んでいるという気分が全然してきません。

イメージ 4 ▲福島市上空。高校時代の部活動の合宿で、朝練で福島競馬場を走ったことを思い出す。馬になった気分。

 更に30分ほど飛ぶと、JAL1203便は青森空港へファイナルアプローチ。北からのRWY24アプローチのため、いったん青森空港上空をパスして陸奥湾上空へ抜け、夏泊半島手前で大きく右へ旋回して方向を変え、再び青森市内上空へ戻ってRWY24へと下りていきます。

 青森市上空にも雲はなく、青森市内の様子が手に取るようにわかります。まず陸奥湾上空でUターンして戻って来ると、浅虫の温泉街がくっきりと見えます。海上にぽっかり浮かぶのは湯ノ島、その対岸には温泉街の旅館がずらりと並び、いかにも青森の奥座敷といった感じ。手前の水たまりは浅虫ダム。僕も翌4日の晩は浅虫温泉で一泊過ごすことにしています。そして、浅虫温泉から一山越えると、今度は青森市の市街地が視界に広がってきます。

イメージ 5 ▲浅虫の湯ノ島、温泉街、そして浅虫ダム。

イメージ 6 ▲いよいよ青森市内が視界に入ってきます。

 この日は視界がとてもくっきりしていて、遠くまでよく見え、青森市の中心部がまるで手に取るようです。手前が堤川、その向こうにビルが建ち並ぶ官公庁街に繁華街、青森ベイブリッジ、黄色が目立つ「八甲田丸」、更にはもっと向こうのフェリー埠頭の函館行きフェリーまで見えています。もっとアップにしてみると、駅前の「東横イン」の看板の文字まで見えていて、驚きです。

イメージ 7 ▲青森市の中心部が手前の堤川から奥のフェリー埠頭まではっきり見えます。

イメージ 8 ▲更にアップにすると、アスパムや「東横イン」の看板まで見えてびっくり。

 青森市街地の西部を北東から南西へかすめて飛ぶと、いよいよ着陸目前。その着陸の直前に飛び越えるのが東北新幹線の高架です。一度でいいから、ここを「はやぶさ」が走っているときに上空に通りかかってみたい。しかしそうなる確率はかなり小さいんでしょうなあ。

 というわけで12:13、少し早めに青森空港RWY24にランディング。上空から見た感じ、新幹線高架の周辺は雪に覆われていたけれど、たくさんは積もっていない感じ。晦日、大晦日の雪がまったくない時に比べればこの3日間で少しは降ったけれど、それでもここ数年の豪雪からすれば、ほぼ積もっていないに同じ。ああ、今年の冬はなんて楽なんでしょう!

イメージ 9 ▲着陸直前に越えるのは東北新幹線の高架。「はやぶさ」が走ってるときに越えてみたい。

イメージ 10 ▲奥の新幹線のトンネル入口の手前を跨いでいる道路は空港連絡道路。