大荒れの日本海(暖冬正月北から南まで;その15)
▲2014年乗り初めの旅ももうすぐ終了。富山に到着した「北越4号」。
2014年1月1日、デッドセクション。
降りしきる雨の中、金沢行き特急「北越4号」は新潟駅を定刻の10:12に発車しました。半室グリーン車には僕以外にはもう一人乗客がいるだけで、静かな出発です。
最初の停車駅は新津、そして加茂、東三条、見附と停車し、長岡には11:01の到着。新潟~長岡間は、僕は在来線で通ることがほとんどないので、妙に新鮮です。実は、まだ乗ったことのない越後線に乗ることも考え、更についでに弥彦神社へ初詣、などとも計画してみたのですが、どうしてもうまくはまらず、今回は素直に信越本線を特急「北陸」で行くことになったのです。でもこの荒れた天気では、これが一番よかったな、きっと。
▲10:37、加茂駅到着。かつては蒲原鉄道も乗り入れていました。
長岡から先は、富山との行き来に時々通るので、まずまずなじみのある区間。数年前には青海川駅で途中下車したこともありましたっけ。
長岡を出ると、次は柏崎、柿崎、直江津と停まっていきます。その次の糸魚川が近づき、一つ手前の駅梶屋敷駅を通過すると、車内灯が一瞬消え、非常灯だけになります。直流1500Vから交流20kV(60Hz)へ切り替えるためのデッドセクションを通過するためです。車内灯が消えるのは車両が485系だからで、新しい車両だと補助電源を積んでいるのでこのようなことは起こらないようになっています。デッドセクションで車内灯が消えるという体験も貴重になりつつあるのです。昼間だとうっかりすると気づかずに通り過ぎてしまいますが(^_^ゞ。
▲梶屋敷~糸魚川間のデッドセクションに入ると車内灯が消え、非常灯だけに。
開業が1年後に迫った北陸新幹線の高架と併走して、12:19に糸魚川到着。天気はどうにも不穏で、元日のおとそ気分も吹き飛ばすように、日本海は荒れ狂っております。雨はそれほどでもないですが、強風は続いているようで、白い波頭が立っています。親不知海岸高架橋に日本海への視界を遮られながら親不知駅を一瞬で通過すると、そのあと眼前に広がる日本海はただただ荒れるばかり。
▲親不知駅を一瞬で通過。奥に見えるのは北陸道親不知海岸高架橋。
▲親不知を過ぎて見える日本海は波頭立つ大荒れ模様。
糸魚川を発ってしばらくすると「北越4号」は新潟県から富山県へ入り、黒部、魚津、滑川、富山と停車します。富山到着は13:14。始発の新潟から少ない乗客のまま大きな入れ替わりもなく、富山まで走ってきました。だって元日ですもんね。
金沢までのラストスパートへ走り去って行く「北越4号」を見送って、僕は13:23発の富山市発金沢行き普通列車438Mへ乗り継ぎます。車両は新型521系。3月のダイヤ改正で富山まで乗り入れる521系が大幅に増えるとのことですが、大幅に増えても2両編成での運転のままなんでしょうか。そうだとすると輸送力が落ちることにはならないのでしょうかね?
▲元日のわずかな乗客を乗せて富山に到着した特急「北越4号」。
▲金沢へ向けて富山駅を走り去る「北越4号」を見送ります。
▲乗り換えるのは金沢行き438M。