毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

香港~ワシントンD.C.、遠すぎる(その5)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818195005.jpg ▲離陸後しばらくすると雲が切れ、地上が見えてきました。

 2014年2月15-16日、ブロックタイムは14時間20分。

 12:18にワシントン・ダレス国際空港のRWY01Cを離陸したNH001便は、離陸後しばらくは雲上飛行でしたが、やがて雲は切れ、地上の景色が眼下に広がりました。離陸して40分ほどした頃、右側の奥の方に真っ白な広がりが見えてきたのは、どこかの湖でしょうか。とにかく地上は雪と氷に閉ざされているようで、北米大陸は冬の真っ最中です。

 さて、ドリンク・サービスです。来るときのUAと違って帰りはNHですから、日本人の客室乗務員産が笑顔で応対してくれて、うれしいなあ(^^)。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818195019.jpg ▲本当はビールを飲みたいんですが、事情があってトマトジュースでガマン。

 ドリンクサービスが済みますと、次は機内食。ランチですね。我がエコノミークラスは「鱈竜田揚げの銀餡掛け」の和食と「ビーフハンバーグ オニオンソース」の洋食からのチョイスで、僕は和食は成田から香港へ飛ぶ便で食べよう、それよりは最後にアメリカンなものをと思い、ハンバーグをいただきます!

 メインはけっこう厚くて丸いハンバーグを半分に切って二段に重ね、フライドポテトと温野菜を添えてあります。それにグリルド・チキンとサーモンのサラダにアーティチョークのマリネ、マッシュルームとパプリカの和え物、フルーツ、パンが付いていて、食後にデザートとしてハーゲンダッツのアイスクリームが配られます。ハンバーグはブラック・ペッパーがきいて、かなりの食べ応え。満足いたしました。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818195024.jpg ▲洋食のチョイスは「ビーフハンバーグ オニオンソース」。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818195029.jpg ▲けっこう満足できる食べ応え。

 この日のNH001便はレジJA-782Aを付けたB777-300。エコノミークラスは3×3×3の9列アブレスト。予約を入れた段階で通路側の席に空席がなく、やむなく窓際の席を確保しておいたのですが、さっきチェックインしたときに「通路側はあいてませんか」と尋ねたところ、「今日は満席です」との冷たいお言葉。

 それで予約どおりに3列掛けの席の窓際に座ったんですが、隣は二人とも元米海軍兵士で、体格がゴツい。そのせいで僕は窓のある壁の方になんとなく押しやられるような窮屈さ。しかも、とてもこの二人を押しのけてトイレに立てる雰囲気ではないので、この二人がトイレに立ったときに僕もトイレに行くという、排尿も他人に合わせるという始末。これはなかなかキビシイ長距離フライトになりそうだ……(涙)。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818195035.jpg ▲離陸からちょうど1時間半、いったいどこを飛んでいるのか、平坦な大陸が続く。

 帰りの機内では、仕事もしなくていいし、UAみたいにシートテレビが壊れてたりもしないので(^^ゞ、ゆっくり映画を見よう。

 まず1本目、来るとき香港から成田までのNH912便の機内で見たサンドラ・ブロックの「ゼロ・グラヴィティ」が良かったので、もう一回見る。2本目、トム・ハンクスの新作「キャプテン・フィリップス」。ソマリア沖を航行中のコンテナ船が海賊に襲撃され、人質になった船長が救出されるまでの実話を映画化したもの。事件そのものもすごいが、やっぱり米軍ってすごいな。あ、隣に座ってる二人も米軍関係者か。うーん。

 米国東部時間19時半過ぎ、離陸して約7時間が経ちましたが、シェードを上げて外を見てみると、眼下には凍り付いた海が広がっていました。ようやくアンカレッジのあたり、アラスカ海かベーリング海へ出たようです。割れたガラスの破片が海を埋め尽くすように広がる光景は感動的。太平洋路線のフライトでなければ見られない風景です。

 さて、このあたりでスナックが配られます。スナックはターキーと玉子のサンドウィッチ。オレンジジュースとともにいただきます。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818195040.jpg ▲ふとシェードを上げると、飛行機はようやく海上へ出てました。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818195047.jpg ▲アラスカ海かベーリング海か、海は氷に埋め尽くされています。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818195052.jpg ▲離陸して約7時間で軽食の時間。ターキーと玉子のサンドウィッチです。

 うーん、全然眠くならないなあ。また映画でも見るか……

 続いて3本目はクドカンが脚本を担当し阿部サダヲが気炎を上げる「謝罪の王様」。評判は聞いていましたが、確かに良くできている。特にマンタン王国のエピソードは、外国を相手に仕事をしている者にとって深く考えさせられます。コメディなのに。

 そして4本目。とほほ。中国映画いきましょう。張芸謀監督、売れっ子女優章子怡チャン・ツィイー)のデビュー作、1999年公開の「初恋のきた道」。公開間もなくDVDが出てすぐにDVDで見たときはたいした映画ではないなあと思ったのですが、今回15年ぶりに改めて見てみたら、けっこう良かった。チャン・ツィイーは好きじゃないんだけど、この映画では今回は良く見えた(^^ゞ。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818195058.jpg ▲到着前のお食事がついに配膳!これを食べれば本当に成田に着けるのか??

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818195103.jpg ▲パイナップルのコンポート、甘酸っぱくてなかなかおいしい。

 離陸してからかれこれ12時間近くが経った米国東部時間23時40分頃、もう大人も子どもも寝る時間じゃんか。しかしこれは日本時間13時40分、シェードを明けると、当然のことですが、明るいです。

 そして到着前の軽いお食事のサービスが始まります。「ラザニア マリナラソース添え」と「ワッフルとパンケーキ パイナップルのコンポート」からのチョイスで、僕はワッフルとパンケーキにします。

 軽いお食事とは言っても、ワッフルとパンケーキにはブロッコリーやポテトなどの野菜やソーセージが添えられているし、これにパン、アメリカのヨーグルト、そしてフルーツもあって、かなりのボリューム。パイナップルのコンポートが珍しく、甘酸っぱさがおいしかったです。

 さて、いよいよファイナルアプローチ。天気予報では関東でまた雪が降るのではと言われていましたが、房総沖は良い天気。犬吠埼をワンタッチして九十九里浜沖へ抜け、あとは陸地へ向かってどんどん高度を下げて、日本時間15:45にRWY34Lに着陸しました。結局ワシントンからの飛行時間は13時間27分、ブロックタイムは14時間20分でした。53番ゲートにスポットインして、さあ降りるぞ!……って、僕はまだあともうひとフライトあるんだった(涙)。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818195013.jpg ▲快晴の九十九里浜を見下ろしながらファイナルアプローチ!