毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

羽前から越後へ(暖冬正月北から南まで;その11)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818184755.jpg羽前椿の次は手ノ子。珍しい駅名だと思います。

 2014年1月1日、元日に大雨。

 羽前椿を06:50に発車した1123Dは、北上を続けます。

 羽前椿の次は手ノ子。ちょっと変わった駅名ですね。ホームの駅名標国鉄時代そのままの白地に駅名標独特の黒い文字。それには「西置賜郡飯豊町」とあり、「手ノ子」は飯豊町の地名のようです。「出村、新村」の意味である「出の郷」から転じたものだとか。

 手ノ子を出ると、羽前沼沢、伊佐領羽前松岡、小国続きます。「伊佐領」なんてすごい駅名ですね。歴史を感じさせます。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818184805.jpg新潟県に入って最初の駅は越後金丸

 小国駅には始発・終着とする列車が設定されているぐらいですから、小国町は米坂線沿線では比較的大きな町と言えましょう。

 雪に覆われた田んぼが広がっていた羽前椿あたりまでとは車窓の景色は大きく変わり、かなり山がちになってきました。小国駅を出ると、県境越えです。

 小国駅を出てしばらく行くと、荒川が車窓に寄り添うようになり、やがて県境を越えて、列車は新潟県に入ります。荒川の川幅が急に広くなり、ダム湖かと思えるほどになったあたりの荒川のほとりで列車が停まると、そこは新潟県に入って最初の駅、越後金丸駅です。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818184810.jpg越後金丸駅は川幅が突然広がった荒川のほとり。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818184815.jpg越後金丸駅構内。思ったほど雪は積もっていません。

 越後金丸駅では3分停車し、対向列車を待ちます。有数の豪雪地帯で、山の中なので、もっと雪が積もっているかと思いきや、全然それほどではないし、丁寧に除雪されたホームはアスファルトが顔を出しています。

 やがて、坂町発米沢行き1128Dが到着し、07:44に同時発車。向こうは坂町を出る最初の米沢行きの列車で、2両編成。赤いテールライトを光らせて、ゆっくりと遠ざかっていきます。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818184822.jpg ▲米沢行き1128Dと交換し、越後金丸駅を同時発車。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818184828.jpg ▲1128Dのほうは2両編成。赤いテールライトが遠ざかります。

 列車は山を下り、荒川と一緒に一気に坂町を目指します。越後片貝越後下関越後大島と、越後金丸と合わせて、小国と終点坂町との間にある4駅の駅名には全部「越後」が冠してあります。

 あれれ??なんか、雨が降ってきましたよ。元日なのに、雨。米坂線沿線の雪の少なさに加えて、雨ですか。青森にだって雪はなかったのだから、それより南の新潟がもっと暖かいのは全然不思議ではないですが、しかしまさか元日に雨とは。

 1123Dはやがて左へ急カーブを切って右側から寄り添ってくる羽越本線と合流し、定刻の08:10に終点坂町駅1番線に到着しました。これで米沢から2時間13分の米坂線完乗の旅は終了。ついに乗りました、米坂線!!

 ていうか、坂町駅、大雨です。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818184833.jpg ▲大雨を衝いて終点坂町駅に到着した1123D。