元日の夜が明けて(暖冬正月北から南まで;その10)
▲羽前椿駅に停車中の坂町行き1123D。
2014年1月1日、初日の出は無理。
真っ暗な中を米沢駅を発車した2014年の初乗り列車、米沢発坂町行き1123Dは、真っ暗闇の中を走ります。初日の出まではまだしばらく時間がありそうです。
車内には僕ともう一人、乗客は2人だけ。両端に短いロングシート、中央部には4人掛けと2人掛けのボックスシートが並ぶ車内は、ほぼ回送列車状態(笑)。運転士さんが1人、どこかの駅へ移動する車掌さんか運転士さん2人がいるので、乗客より乗務員の方が多い状態です。
▲2014年の初発列車は乗客2名でスタートした1123Dの車内。
▲四人掛けと二人掛けのボックスシートが並びます。
最初の停車駅は南米沢。なんとここで新たに1人乗車し、乗客と乗務員が同数になりました(^^)。
南米沢の次は西米沢、そしてその次は成島、次は中郡。この中郡は「なかごおり」と呼んでしまいそうですが、正しくは「ちゅうぐん」。そして06:18、羽前小松到着。ここで今泉発の米沢行き1142Dと交換し、06:21に同時発車します。このあたりであたりは少ーし白んできたでしょうか。しかしまだ景色がわかるというほどではありません。
羽前小松では1人下車してしまったので、また乗客は2人に戻り、犬川に続いて、06:30、今泉到着です。
▲乗客と乗務員が3対3の同点になって成島到着。
今泉駅は山形鉄道フラワー長井線の分岐駅。奥羽本線赤湯駅方面からやってきて今泉駅で合流して荒砥駅方面へすぐに分岐していくという珍しい構造になっていることもあり、国鉄/JR長井線時代に訪れて、長井線にも乗ってみたかったのですが、儚い夢と終わってしまいました。
そんな分岐駅にも拘わらず乗降客はなく、乗客2人のまま発車。次の萩生駅に着く頃には、周りの景色もわかる程度に明るくなってきました。しかし天気はどんよりした曇り。これでは初日の出はまったく望めなさそうです。
▲萩生駅に着く頃にはだいぶ明るくなりました。
萩生の次は羽前椿。06:42に到着して、8分停車します。あたりはすっかり明るくなりました。ここでは小国発米沢行きの1122Dと交換します。
8分停車するので、ホームに下りてひと休みすることができます。駅周辺はおそらく田んぼですが、雪が厚く積もっています。しかし、厚くと言っても例年に比べればだいぶ少ない方ではないでしょうか。しかも見るからに湿った思い雪で、ホームは雪が溶けてアスファルトが出ていますし、寒さは全然感じません。むしろひんやりした空気が心地よいくらいです。
▲羽前椿駅到着。周辺は一面田んぼのようです。
▲ホームの雪はほとんど溶けてアスファルトが顔を出し、暖冬を感じさせます。
羽前椿では乗客が1人増えてまた3人になりましたが、そう言えば、後部運転席に乗っていた車掌さんだか運転士さんだかは2人とも、ちょっと記憶が定かではないのですが、今泉と羽前椿で1人ずつ降りたような気がします。今や1123Dは本当にワンマン列車となり(別に後ろに乗っていた2人の乗務員さんも社内業務をしていたわけではないですが)、運転士1人、乗客3人で、更に北を目指します。
▲小国からの米沢行き1122Dの到着を待って、発車します。