毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

加賀大観音(石北本線各駅停車;おまけその4)

イメージ 2 ▲高岡駅を発車して行く氷見線の「ハットリくん」列車。

 2013年10月14日、わくわく仏教ランドのなれの果て?

 12日、13日と用事を済ませて、重陽節で休日の月曜日14日は、早くも香港への帰途へ就きます。

 再び高岡駅へやってきて、12:21発の4024M特急「サンダーバード14号」を待ちます。7番線の氷見線専用ホームからは、12:15発の氷見行き537Dの2両編成が発車して行きました。2両とも「ハットリくん」車両ですね。来年の北陸新幹線開業に合わせて氷見線と城端線の直通運転が構想されているらしいですが、実現するのかな。高岡駅構内の配線がけっこう難しいような気がするけど……

イメージ 1 ▲今回の滞在はわずか2泊3日で、再び高岡駅から香港を目指します。

 5番線にやってきたのは、12:18発の9003M特急「しらさぎ3号」。「しらさぎ」の中では唯一七尾線に乗り入れる和倉温泉行きの列車で、名古屋から8両編成でやってきて、金沢で切り離されて前方3両だけが和倉温泉へ向かいますが、多客期は臨時扱いで、金沢で残った5両を富山まで延長運転しています。名古屋発の「しらさぎ」なのに5両編成だという姿を見られるのは「しらさぎ3号」の金沢~富山間だけですね。行き先が違うのに同じ列車名という特急も珍しいのでは。

イメージ 3 ▲金沢から和倉温泉行き編成と分かれてやってきた「しらさぎ3号」。

イメージ 4 ▲こちらは大阪行き特急「サンダーバード24号」。

 さて、僕は「サンダーバード24号」に乗って、京都へ向かいます。

 前々日に乗った「サンダーバード7号」とは違って、「サンダーバード24号」はわりと停車駅の多いタイプ。高岡を出ると、金沢、小松、加賀温泉、芦原温泉、福井、鯖江、武生、敦賀と停まります。

 すると、まもなく加賀温泉ですという車内放送が入るあたりで、右側の車窓の向こうに、黄金に光り輝く仏像を発見!なんだ、あれは?この路線は今まで何度となく乗ったが、あんなものがあったとは一度も気づいたことがなかった!

 列車が加賀温泉駅に到着しても、その仏像はホームからもはっきりと見えています。えーーっ、あんなの、前からあったっけ?

イメージ 5 ▲まもなく加賀温泉というところで右側に見えてきた黄金の仏像。前からあったっけ?

 調べてみますと、あの仏像は1988年、バブルのさなかに総工費280億円を投じて造成された、「仏教」をテーマにし、遊園地、温泉、宿泊施設、レストランを兼ね備えたテーマパーク「ユートピア加賀の郷」の中に建立された、高さ73mの「加賀大観音」なのでありました!

 しかし、この豪華絢爛なバブル的仏教ランドは、バブルとともにはじけたらしく、その後「密教禅大本山豊星寺」そして「大観音加賀寺」または「観音院加賀寺」と名称を変え、全国でも有名な「ほぼ廃墟」として今に至っている、らしいです(^_^ゝ。

イメージ 6 ▲加賀温泉駅のホームからもはっきりと。手前の「HOTEL」っていうネオンがちょいとジャマ。