のんびり、ゆっくり(石北本線各駅停車;その21)
▲先は急がず、ゆっくりと。留辺蕊駅にて。
2013年7月31日、この日2本目の特急「オホーツク」。
「留辺蘂」をすぐに「るべしべ」と読める人がどれぐらいいるのか、いかにもアイヌ語起源らしい難しく珍しい地名です。「越え下っていく道」という意味のアイヌ語「ルペシペ(ru-pes-pe)」から来た地名だそうです。語源もさることながら、このアイヌ語に「留辺蘂」という漢字を当てたというのもなかなかスゴイと思います。
▲13:52、留辺蘂到着。7分停車。
▲なんだかすごく開放感にあふれたホーム、構内だったなあ。
▲黄緑とラベンダー色のこのJR北海道のカラーリング、個人的には好きですが。
しばらく待っていると、遠軽方からやってきたのは13D特急「オホーツク3号」。留辺蘂にも停車します。この日見かけた2本目の特急「オホーツク」です。網走方先頭車が非貫通スラントノーズ車で、遠軽方最後尾車両が貫通型車両になっています。
▲スラントノーズ車を先頭に「オホーツク3号」がやってきました。
▲「オホーツク3号」を見送りながら、こちらも発車です。
▲「オホーツク3号」を見送りながら、こちらも発車です。
次の西留辺蘂を出ると、いよいよ常紋峠越えの山道にさしかかっていきます。
僕が乗っている4662Dの2両目後方車両の乗客は数人で、昔ながらのブルーのモケットのボックスシートがカラのまま午後の日を浴びて並んでいます。なんとものどかな車内です。
僕の斜め向かいのボックスには、釧路からずっと乗り続けている親子がいて、お父さんが息子に、この先の常紋峠を越えるために掘られた常紋トンネルにまつわる凄惨過酷な歴史を語って聞かせていました。そうです、車内のこののどかさとは裏腹に、これから越えていく常紋峠には北海道開拓の悲惨な歴史的側面があるのでした。
▲155.5kmポイントは西留辺蘂を出てすぐのあたり、このあと山道に入っていきます。