毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

釧路の「かきべん」を網走で食す。(石北本線各駅停車;その19)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818181235.jpg ▲網走ではJR北海道色のキハ40に乗換え。

 2013年7月31日、いよいよ石北本線

 ちょうど昼時でもあり、駅の外に出て食事でもしたいところですが、列車の接続が良すぎて、そうはいきません。快速「しれとこ」が網走駅に12:05に到着し、その向かいのホームから12:10に遠軽行き普通列車4662Dが出発するのです。乗り継ぎ時間はわずか5分。青春18きっぱーとおぼしき人々を中心に、「しれとこ」から4662Dへと慌ただしく乗り換えます。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818181252.jpg ▲3番線では「しれとこ」から「足湯めぐり号」に変身したキハ54-514が休憩モード。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818181240.jpg ▲2番線には遠軽行き普通列車4662D。

 この日の4662DはJR北海道色のキハ40の2両編成。遠軽方の先頭車はキハ40-1747、網走方の後方車両はキハ40-1707。キハ40の1700番台は、キハ40の700番台に延命改造を実施したものだそうで、少し前まではキハ40-747、キハ40-707として走っていたようです。

 僕は、後方のキハ1707の方に乗車し、ボックス席を一つ独占します。車内を見渡すと、さっき快速「しれとこ」の中で見かけた顔が多いなあ(^^)。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818181245.jpg ▲こちら後方のキハ40-1707。

 さて、網走では乗り継ぎ時間が5分しかなく、次の目的地遠軽に着くのは午後3時前ですから、昼食を調達する時間がありません。そうじゃないかと思って、釧路駅のホームで駅弁を一つ調達しておいたのですが、買っといてよかった!

 よし、まだ網走駅停車中ですが、食べてしまおう!(^^)。

 それは釧路駅名物駅弁「かきべん」。牡蠣と言えば厚岸が有名ですが、釧路駅にも牡蠣を使った駅弁があるんですね。釧路駅ホームに売店があるほか、ホームに「スーパーおおぞら」が入っているときは、昔ながらの駅弁売りが肩から吊している平箱に駅弁を載せ、列車のドア近くでも販売します。ホームで駅弁が調達できるのは実にありがたいです。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818181257.jpg ▲釧路で買っておいてよかった。釧路駅弁「かきべん」。

 僕は牡蠣はそんなに好物ではないのですが、厚岸の近くまで来て食べないわけにはいかないだろうとチョイスした「かきべん」ですが、フタを開けてみると、中身は炊き込みごはんの上に牡蠣の粒が6つ載っているという構成。フタの下側には釧路の幣舞橋のイラストが描かれていますね。

 牡蠣を刻んだものと、ひじき、人参を特製のだしで炊き込んだごはんの上に、丁寧に味付けをした牡蠣の粒を盛り付けたとのことで、ごはんの中にも牡蠣、その上にも牡蠣というなかなか贅沢な駅弁です。

 牡蠣だけに見た目はあまりぱっとしませんが(^_^ゝ、食べてみるとこれがなかなか深い味わい。牡蠣が好物ではない僕でも、これはウマイ。炊き込みごはんだけでもおいしいし、牡蠣の粒が、噛めば噛むほど滋味があふれるという感じで、あら、意外にも気に入ってしまった(^^)。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818181301.jpg ▲中身はこんな感じ。ダイコンの味噌漬けがいいアクセント。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818181308.jpg ▲丁寧に味付けされた牡蠣の粒は旨味がぎっしり詰まっておりますぞ。