毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

エゾシカ+大雨=ひどい遅れ(石北本線各駅停車;その11)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818180721.jpg ▲結局札幌から釧路まで5時間25分かかってしまった「スーパーおおぞら13号」。

 2013年7月30日、缶ビールください。

 満席の乗客を乗せて定刻19:45に札幌駅を発車した特急「スーパーおおぞら13号」。僕にとって初めてのキハ283系気動車で運転される「おおぞら」乗車の旅のスタートです。新札幌、南千歳と停車し、いよいよ石勝線へと入っていきます。南千歳の次の停車駅は隣駅の追分。人家の少ないエリアに入ってきたので、車窓の外は真っ暗な闇が続くばかりです。

 追分を出ると、18分で次は新夕張に停車します。しかし、その新夕張までもう少しというところで緊急停車。車内放送が入り「エゾシカとぶつかったため緊急停車しました。安全が確認され次第発車します」とのこと。北海道ならではのアクシデントです。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818180700.jpgエゾシカとぶつかったため、20分遅れで新夕張に到着。

 このアクシデントの影響で新夕張には20分遅れで到着しました。まあこのぐらいの遅れならしかたがない。

 列車は真っ暗闇の中を振り子機能を活かしながら快走し、トマム新得と停まっていきます。新得ではわりと下車客がいたようです。新得からは根室本線をひた走り、新得から30分弱で帯広到着。さすがに帯広ではかなりの乗客が下車しました。

 帯広の次は池田。駅から歩いて行ける「池田ワイン城」内にある「カフェレストラン十勝」で十勝ワインを飲みながらどーんとステーキを食べるのが好きなんですが、もう10年以上行ってないなあ……(涙)。

 さて池田駅を発車というところで次なるアクシデント発生。いつからか天候は雨に変わっていたのですが、池田駅から4.2km先の昭栄信号場まで強い雨が降っていて速度制限規制がかかり、時速25kmで走らねばならなくなったので、遅れが出るとの車内放送です。ま、時速25kmでも、先に進めないよりはいいか。

 時速25km走行というのはかなりののろのろ運転ですね。しかたがないので、ここまでぐっとガマンしていたビールを車内販売で求め、飲むことに。サッポロクラシックの缶ビールです。うれしいねえ(^^)。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818180706.jpg ▲徐行運転にガマンできず買って飲んでしまったサッポロクラシック

 しかし、昭栄信号場までの4.2kmにしては、のろのろ運転がずいぶん長く続いているような気がします。外が真っ暗なので雨の降り具合はよくわからないのですが、強い雨が続いているのでしょうか。

 と思っているとまた車内放送。この先、新吉野駅まで激しい雨となっているので徐行運転が続くとのこと。おやおや、そうなると遅れはかなりのものになりそうです。サッポロクラシック、1本では足りません。もう1本、買っちゃいました(^_^ゝ。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818180710.jpg ▲追加してしまったサッポロクラシック

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818180716.jpg ▲池田を出ると車内の乗客はめっきり少なくなり、徐行運転が続きます。

 結局、「スーパーおおぞら13号」の所定のダイヤだと18分で走る池田~浦幌間27.4kmを約1時間かけて走り、浦幌には1時間11分遅れの24時ちょうどに到着。浦幌到着前に釧路で宿泊予定のホテルに電話して現状を伝え、部屋がキャンセルされないようお願いしたのですが、「まだ浦幌に着いてないんです」と言ったら「え~、それはたいへんですね!」とびっくりされました(^^)。

 徐行運転が解除されたのは、浦幌出発後の24:13で、それからようやくスピードが元に戻って、白糠には1時間22分遅れの24:47に、終点釧路には1時間26分遅れの25:10に到着しました。遅れが2時間に満たないので特急料金の払い戻しはなく、しかもこんな深夜の到着で、おまけに気温16℃の霧模様、いいこと一つもなしの釧路です(涙)。とにかく早く寝たい。霧に覆われてひっそりとした駅前を、僕はひたすらホテルをめざして歩いたのでした。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818180726.jpg ▲深夜の釧路駅前。時計は1時12分を指してます。