毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

仙台朝市アメ横ビル「花祭り」(ニッポンの秋を探して・その58)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818154840.jpg ▲あまりにも美味しすぎるヒラメの薄造り。

 2011年11月17日、宮城、三陸の美酒美肴の数々。

 さて、仙台、今回連れて行かれたのは、仙台駅からもほど近い中央3-8-5新仙台駅前ビルの地下。「仙台市民の台所」と言われる「仙台朝市」が開かれる一角にあるビルですね。「仙台朝市」は1948年に始まったのが最初だそうですからたいしたもんです。

 「新仙台駅前ビル」は「仙台朝市アメ横ビル」とも呼ばれていて、市民なら誰でも知っているビルらしいです。しかしそのビルは非常に古く、地下街に至っては、なんとなく全体に薄暗く、「だ、だいじょうぶか?」と前進するのをためらってしまいそうなアヤシイ雰囲気。

 しかし、ここにその極上のお店はあったのです!

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818154919.jpg ▲地酒と三陸魚料理『花祭り』朝市店。

 それは地酒と三陸魚料理『花祭り』朝市店。店内は決して広くはなく、我々男二人組はカウンターの端っこを占めます。

 ここ「花祭り」さんは、「選び抜かれた近海の天然物。三陸金華山沖は魚介の宝庫。季節を味わう、奏でる海の滋味が口の中で弾ける。そこに匠の目と技、大地の野菜や銘酒の数々、もはや勝ることのない、極上の瞬間。」とお店のHPに書いてあり、後半は日本語がかなりかっ飛んでいていささか意味がアヤシイのですが(^_^ゞ、とにかく地魚と地酒が自慢のお店。ではさっそくいただこうではないですか!

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818154846.jpg ▲フグなんかに決して負けないヒラメは青森の「県魚」に指定されてます、ちなみに。

 地酒の方は仙台生まれ仙台育ちの相方にお任せしたところ、まず出てきたのは「墨廼江」、石巻の墨廼江酒造の銘柄。僕にとっては初めての銘柄。つい8ヶ月前の震災ではこの蔵もかなりの被害を被ったとのこと。少しでも早く、震災前と同じ酒造りができるようになることを祈るばかりです。

 次の酒もまったく聞いたことのない銘柄、「勝山」。仙台市泉区の酒蔵で「伊達家御用蔵」。ということは仙台では誰でも知ってる銘柄かな?この純米大吟醸「伝」をいただきます。日本酒の写真はまったく撮ってません。あしからず(^^)。

 で、次の肴はなんだい?おお、ツブの刺身にシメサバか。最高!

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818154852.jpg ▲ツブの刺身はコリコリした食感がなんともたまらん。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818154902.jpg ▲大好物のシメサバ、他にはもう何もいらないって感じ(いるけど。)。

 次なる酒は「乾坤一」。宮城県柴田郡村田町の大沼酒造の銘柄。だいたい柴田郡村田町ってどこにあるのさ。仙台市の南方、名取市の南西に隣接してる町のようです。東北自動車道に近いみたい。そんな場所さえ知らないのだから、そこの酒蔵の酒はもっと知りません。いかん、勉強が足らんなー。でも「乾坤一」もウマイ。

 そして次は気仙沼(株)角星の「水鳥記」。「みずとりき」なんていうネーミング、なんか不思議です。どんな由来があるんでしょう。ここも震災でたいへんな被害を受けたと思われますが、こんなにおいしいお酒を造れる蔵です、早く立ち直ってほしいものです。

 で、肴は?おお、ぷりっぷりの地鶏のネギマ塩焼きにアナゴの白焼き。あっさりした味付けで素材の味がじわりとにじみ出て、日本酒にぴったり。これまたウマし!

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818154856.jpg ▲この焼き鳥のプリップリの食感、塩加減、ジューシーさ、どれを取ってもハナマル。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818154906.jpg ▲ウナギよりもアナゴが好きな僕にとって、この白焼きは卒倒しそうなほどウマイ。

 次の酒もこれまた初めて。東北新幹線古川駅に近い大崎市の新澤醸造さん。ここのメイン銘柄は「愛宕の松」というそうですが、この日はもう一つの銘柄「伯楽星」の「かくし大吟醸」。えっ、そんなすごいお酒、飲んでもいいんですか??(^^) あ、もちろん「愛宕の松」のほうもいただきます。

 そして「阿部勘」。塩竈市の阿部勘酒造の銘柄です。塩竃ですかー。塩竃と言えば「浦霞」しか知りませんが、こんな酒造さんもあったんですね。震災の被害は相当なものだったのではないでしょうか。

 さあ、ここまでお店の方のオススメとレクチャーで飲み進めてまいりましたが、締めは相方が一番好きな酒を出してもらいます。それは「日高見」。これも石巻の酒です。平孝酒造さん。この日は「日高見」の超辛口純米をいただきました。

 肴は、キターーーーーー、焼き魚の巨人、焼き魚の大王、焼き魚の女神、降臨!!塩焼きにしてこの魚ほど美味しい魚をワタシは知らない。その女神の名は、ノドグロ。かーーーっ、ウマイっ!!
 
 ウマイけど酔っ払った!宮城の地酒ばかり8銘柄も飲んでしまいました。スバラシイお店だ。また来たい。また来る、ゼッタイ来ますよ~~~。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818154911.jpg ▲塩焼きの帝王、ノドグロ降臨。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818154915.jpg ▲こんなウマイ塩焼きのノドグロを仙台で食べられるとは、感激。