MYJ→HND→AOJ（ニッポンの秋を探して・その56）

▲羽田で乗り継ぐ次のフライトは20番ゲートからの青森行きJAL1203便。

　2011年11月15日、こりゃらくちん。

　JAL1460便で松山から羽田に到着し、次に乗るのは10:10発の青森行きJAL1203便。ゲートはどこだろうと思いながら、降機してボーディングブリッジから搭乗口へ出たところでふと振り向くと、そこに「青森」の文字。おお！なんと！松山から乗ってきたJAL1460便がそのまま青森行きのJAL1203便になるのでした。こりゃらくちん～～(^^)。

　そんなわけで、さっき降りたばかりのJEXのB737-800に、クルーも変更がないので「またお世話になります」と挨拶しながら再び乗り込み、北を目指します。着席した窓の外には、太陽のアークのMD-90が見えています。MD-90の完全退役も徐々に近づいてきています。

▲松山から乗ってきた飛行機にまた乗り込むと、窓の外にはMD-90。

　さて、青森行きJAL1203便は無事離陸。松山からのJAL1460便のときとだいたい同じ位置の席だったので、クルーのみなさんも同じ顔ぶれですし、松山発青森便に乗ったような気分です(^^)。

　しかし、東日本の天候は西日本ほどよくはなく、離陸後すぐに雲上飛行となりました。

▲離陸直後から雲上飛行。

　雲上飛行をずっと続けるうちにやがて着陸態勢に入ったJAL1203便は、徐々に高度を下げ始めました。高度がだいぶ下がって、雲が切れるようになってきたとき、一瞬眼下に見えたのは、JR新青森駅。ということは、JAL1203便は青森空港上空を通り過ぎて、青森市街地から陸奥湾へと抜けようとしているところ。陸奥湾上空でぐるりと旋回してRWY24へ着陸するというアプローチコースに載っているようです。

▲雲の切れ目から一瞬見えたのは新青森駅。写真を真横に走るのが新幹線の高架です。

　JAL1203便は青森市街地上空から陸奥湾上空へと抜け、夏泊半島の手前まで行くと右へ急旋回して進路を変え、再び青森市街地上空へと戻ります。このとき晴れていれば、青い陸奥湾の海と美しい海岸線が楽しめ、僕はこれを勝手に「青森名物青森空港RWY24アプローチ」と呼んでおりますが(笑)、しかし今回のように天気がそれほど良くなくても、このダイナミックな景色は非常に楽しいです！

▲夏泊半島の先端・大島と油目崎を見ながらライトターン！

　再び青森市街地上空に戻ってくると、右側窓際席なら市街地が視界一面に見えるはずですが、今回僕が座っている左側の窓からは、八甲田連峰に連なる穏やかな斜面の山地の広がりが見えます。11月ももう半ばなので、紅葉シーズンは既に終わり、黒く厚い雲が低くたれこめていることもあって、早や初冬の訪れを感じさせています。

▲いちばん奥の八甲田連峰は雲の中。手前にあるぽこっとした山がスキー場で有名な雲谷峠。

▲上空から東北新幹線の高架を跨げば、もうすぐ青森空港です。

　東北新幹線の高架を上空から跨げば、あれよあれよと高度が下がって、青森空港は高台の上にあるので地面の方はだんだん上に上がってきて、あっという間にRWY24にランディング。青森地方はお天気ちょっと悪しです。肌寒そう。

　松山から乗り通した僕はクルーの方々に「長旅おつかれさまでした」と声をかけられて降機。クルーのみなさんはこのあとまた羽田へ折り返し、羽田からはどこへ飛ぶのでしょう。もっとおつかれさまであります。ともあれ、同じ飛行機で国内2区間を乗り継ぐというのは僕にとっては初めての経験。なかなか楽しかったです(^^)。

▲どんより曇った青森空港にスポットイン。

▲松山－羽田－青森と同じ飛行機で乗り通しました。珍しい経験だ(^^)。