毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

サワラ寿司vsえびめし(ニッポンの秋を探して・その53)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818154516.jpg ▲瀬戸内の海の幸サワラ寿司を食べながら瀬戸大橋を行く。

 2011年11月14日、瀬戸内名物、岡山名物。

 特急「しおかぜ11号」は、定刻12:35に岡山駅を出発しました。

 列車が動き出したならば、お弁当タイムです。さっき岡山駅のホームで天ぷらうどんを食べたような気もしますが、それはそれとして、車内ではお弁当です。ふふふ。

 岡山駅の駅ビルで調達しましたお弁当は、「吾妻寿司」さんが店頭販売していた「サワラ寿司」。サワラのお寿司って珍しいと思いませんか。西日本、瀬戸内ではよく食べるのかしら?酢飯の上に、タタキにしたサワラの切り身が敷き詰められ、刻みネギやカイワレ、ゴマ、刻み海苔、シソなどがたっぷりとかかり、ガリとおろし生姜が添えられています。これはとてもおいしい。次に岡山へ行く機会があればぜひまた食べてみたいと思う一品でした!

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818154512.jpg ▲列車が発車しましたので、サワラどーーん!!

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818154520.jpg ▲タタキのサワラをどけないと酢飯が見えない。

 最初の停車駅は児島、12:53着。児島を出るといよいよ瀬戸大橋を渡るのですが、今の僕にはそれどころではありません。お弁当を食べなければならないのです。もちろん、今しがた、サワラ寿司は食べ終わりましたよ、確かに。岡山駅のホームでは、天ぷらうどんも食べましたよ、ええ、もちろん。しかしお弁当はもう一つあるんです。はい、あるんですよ、もう一つお弁当が。それが何か?

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818154527.jpg ▲児島到着。児島を出れば本州にお別れ。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818154531.jpg ▲もう一つのお弁当は、コレだ!

 岡山駅ビル内でサワラ寿司を調達したあと、他の店舗をぶらぶら眺めていたら、「吾妻寿司」さんのはす向かいあたりに位置するお惣菜屋さん「六根」の店頭に「岡山名物えび飯」「元祖いんでいらのえびめし岡山名物」などの宣伝文句が並んでいるのが目に飛び込んできました。

 「えびめし」?「岡山名物」?いったいそれはなんなんだ。岡山名物と言えばきびだんごと決まっているではないか。それなのに「えびめし」なるものがきびだんごを差し置いて岡山名物とは。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818154537.jpg ▲これが岡山名物「えびめし」。

 外箱には「浪漫洋食ebiメshi」という文字とエビのイラスト。そして中を開けてみると、外箱の淡い色使いのシンプルなデザインとはウラハラに、なんじゃこの黒いかたまりは??

 現れ出でたのは、まっっっくろの炒められた炒飯(ピラフ)の山と、その上に載った6尾ほどのエビ、そしてこんもりとした錦糸タマゴ。これが、「えびめし」??

 調べてみると、一説では東京渋谷のカレー店「いんでいら」のメニューだった「えびめし」を岡山の「いんでいら」が持ち帰ったのが始まりで、その後岡山市中心市街地から人気が出て岡山名物になったのだとか。お総菜の「六根」さんは岡山「いんでいら」の経営だそうで、えびめしを岡山で作って40年になるとか。焼き飯の黒さは、ドミグラスソース、ケチャップ、カラメルソースなどをベースにしたえびめしソースを絡めて仕立てた色で、店によってそれぞれ秘伝のえびめしソースがあるそうです。そして、味は見た目からは想像できないほどあっさり。初めての「えびめし」、おいしくいただきました!

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818154542.jpg ▲どこからどう見ても超濃厚そうな味に見えるんですが。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818154550.jpg ▲では、瀬戸大橋を渡りながら、いただきます!うーん、あっさり!

 食べてる間に「しおかぜ11号」は瀬戸大橋を渡りきって、宇多津到着。ここで先着している「いしづち15号」と連結して8両編成になります。宇多津での停車時間は3分。このあと讃岐・伊予路を振り子機能をフルに活用して一気に松山を目指しますが、僕はいささかおなかいっぱいなので、おそらく宇多津を出ると爆睡してしまうことでしょう。それではみなさん、おやすみなさい。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818154553.jpg ▲宇多津到着、3分停車。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818154600.jpg ▲前方に先着していた「いしづち15号」と連結して8両編成になったはず。