台風シグナル3（香港返還16周年記念帰省；最終回）
▲だいぶ西日が傾いた頃、みごとな積乱雲、 2013年7月1日、揺れた。
機内はぎゅうぎゅうの満席なので、飲み物とかもなかなか回ってきません（涙）。まあまだ夕食には早いハンパな時間なのでゆっくりでいいんですが(^^)。
飲み物が配られたのは離陸後40分ほどしてから。キャセイ機でビールをお願いするといつもすかさずアサヒスーパードライを渡されるんですが、サンミゲルとかカールズバーグとか香港でおなじみのビールはないのかな。それとも日本人はアサヒスーパードライしか飲まないと思われてるのかな？(^^ゞ
▲ビールとおつまみ、配膳！ 次はいよいよ機内食となるわけですが、窓の外もだいぶ暮れてきました。眼下にはどこかの島が見えています。九州を離れてしまうとそのあとは島はあまり見かけたことがないのですが、あれはどこの島でしょう。
あとで地図とにらめっこして調べてみると、この島は沖永良部島。いちばん手前が矢護仁屋崎、いちばん奥が知名町の中心部のようです。機内から沖永良部島が見えるとは知らなかった。このあたりの離島には一度も訪れたことがないので、いつか旅してみたいです。さぞや海がキレイなんでしょうなあ。
▲うっすらとですが、すぐ眼下に さて、機内食は、さすがに成田行きの深夜便のように紙箱に紙パックのジュースではないですが、まあこんなもんかという程度。ニンジンサラダに丸パン、ビスケット。パンが温めて出されるのはありがたい。メインはビーフと確かチキンのチョイスがあり、ビーフはすき焼き風ということだったのでそちらをいただきます。見た目はすき焼きにはあまり見えないけれど、けっこうおいしかったです(^^)。そしてワインはカップにどぼどぼ注いでくれるので、これもいつものことでうれしいサービス。でも飲み過ぎてはいけません。
▲ 西へ西へと飛んで行くので日暮れは遅く、もうかれこれ3時間ぐらい飛んでいますが、空にはまだまだ青さが残り、眼下を埋めた一面のうろこ雲と空との境界にようやくあかね色が差してきた程度です。
この日乗ったレジB-KPIを付けたB777-300ERは、エコノミークラスのシートTVも、なんと全部タッチパネル式。画面をちょいちょいっとタッチするだけでいろんな機能を楽しめます。スゴイ！
シートTVではかなりの数の映画がチョイスできるようになっていましたが、僕が今回チョイスしたのは、先日公開されたばかりの邦画「藁の楯」。大沢たかお、松嶋菜々子主演の警察アクション。ある種のリアリティがあり、わりと後味悪い映画です(^_^ゝ。博多から東京までの新幹線シーンが台湾の新幹線を使って撮影されてるところがちょっとなーと思いましたが、まあ日本の新幹線を走らせてアクションシーンはさすがに撮れないんでしょうね。
▲離陸して約3時間、まだまだ青さの残る空の地平線にあかね色が少しさしてます。 「藁の楯」を見終わってシートTVをフライトマップに切り替えると、この日は台湾の南端を通ってきたことが判明。通常なら鹿児島から直線で台北市上空を通過していくのですが、この日はどこかで進路を南寄りに変えて、台湾本島南端を通過してきたようです。あ、だから沖永良部島も見えたのかな。
香港への到着はRWY25Lへ。着陸直前、だいぶ揺れました。機体全体が風にあおられる感じで、着陸は20:18。小雨が降る中をタキシングして、25番スポットに入ったのは20:33で、結局30分ちょっとの遅れで済みました。
荷物のターンテーブルのところまで出たら標識が出ていたのでやっとわかったのですが、この日、香港には台風シグナル3が出ていました。昼間はかなりな強風と豪雨が吹き荒れていたそうで、羽田でtraffic controlで出発が遅れると言われたのは、香港の天候のせいだったのですね。日が暮れてから天候は回復に向かいつつあり、大過なく到着できてよかったです。7月1日は香港返還記念日で、香港島のコーズウェイベイからセントラルまでは毎年恒例のデモ行進が行われたはず。天候が悪くてたいへんだったろうな。僕はいつものA10番のバスで帰ろうっと。
▲タッチパネル式のシートTVを見ると、台湾の南端を迂回してきたことが判明。