青森空港RWY24アプローチ(GW4泊5日春の帰省;その4)
2013年4月25日、陸奥湾。
良く晴れて地上の景色がよく見えるときの青森行きのフライトの楽しみは、着陸が北からのRWY24へのアプローチであれば、いったん陸奥湾上空に出てぐるりと回って再び戻ってくるときの機窓の景色です。
右手に八甲田山を見ながら津軽平野上空を青森空港に向けて飛んできたこの日のJAL1205便は、空港上空をスルーパスしてそのまま青森市街地上空へ抜けました。これはRWY24へのアプローチ。やった!(^^)
▲中央右あたりに県立中央病院、青森商業高校。更に北東へと飛びます。
そして夏泊半島の手前で大きくライト・ターン。右に大きくバンクした機内からは、浅虫温泉の沖に浮かぶ湯ノ島がはっきりくっきり見えます。湯ノ島と向かい合っているのが青森市の奥座敷・浅虫温泉街。かつては太宰治や棟方志功も訪れたと言いますが、昨今の寂れ具合は気の毒なばかりで、東北新幹線全線開業効果で多少は盛り返しているものの、なんとかがんばってほしいものです。太宰の小説「津軽」には「秋になって、私はその都会から汽車で三十分くらいかかって行ける海岸の温泉地へ、弟を連れて出掛けた。そこには、私の母と病後の末の姉とが家を借りて湯治をしていたのだ。」とありますね。
▲浅虫温泉、湯ノ島を眼下に見ながら大きくライト・ターン。
大きく右に旋回して進行方向を逆向きにして、再び青森市上空にさしかかれば、あとはまっすぐ高度を下げていくだけです。
陸奥湾上空に出るまでは青森市の東部が見えていましたが、今度は市の西部が眼下に広がります。北東北の上空からの眺めで最大の特徴は、民家の屋根がトタン屋根なので青あり赤あり色とりどりだということ。僕が生まれて初めて飛行機に乗ったのは伊丹発鹿児島行きの便なんですが、鹿児島空港への到着が近づいて高度が下がってきたら、眼下に広がる民家の屋根屋根が真っ黒なのに驚いたものです。民家の屋根が瓦屋根からトタン屋根に変わると、帰ってきたなって感じます。
そしてJAL1205便は、14:17に青森空港RWY24にランディング。青森空港は少し標高の高いところにあるので、周辺にはまだ少し雪が残っています。初めてB767で降り立った青森、降りてきたB767のバックには、さっき上空からも見えた、まだまだたっぷりの雪に覆われた八甲田山が良く見えています。もともと桜の開花はこの日4月25日と予想されていましたが、4月に入ってから低温が続いたので開花は更に遅れ、4月28日頃とのこと。遅い春を迎えたばかりの青森は空気がまだとてもひんやりとしていました。