毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

寝台列車で飲む地酒(冬のニッポン雪景色;その43)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818175147.jpg ▲今回初乗車!「サンライズ出雲」の「シングルデラックス」。

 2013年2月13日、ワンカップ

 駅舎内の「出雲そば黒崎」で割子そばなんぞを食べていたものだから、時間はけっこうぎりぎりになり、写真を撮るのもそこそこに「サンライズ出雲」に乗り込みました。

 「サンライズ出雲」に乗る人はもうとっくに乗り込んでしまったのか、まだ午後7時前だというのにホームには人けがなく、閑散として、夜行列車の旅立ちにしては少々寂しい感じ。出雲市発車時点での乗車率がどれぐらいなのかもさっぱりわかりません。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818175126.jpg ▲誰もいないホームでひっそりと発車を待つ「サンライズ出雲」。

 さて、僕のひと夜の宿は4号車23番個室。「サンライズ瀬戸」にはこれまで4回乗ったことがありますが、その4回を通じてまだ利用したことのない「シングルデラックス」を今回は奮発したいと思います!

 だってだって、953.6km、12時間13分もの行程なんですから、ここは「シングルデラックス」でゆったり旅したくなるじゃないですか!(^^)

 というわけで23番個室のドアを開けると、そこにはオレンジ色の暖かい灯りに包まれた快適空間が広がっていたのでした。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818175131.jpg ▲純白のシーツがぱりっと敷いてあって気持ちええ。窓の外は19:05発の浜田行き335D。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818175136.jpg ▲寝具がきちんとたたんで置いてあります。

 室内は、入って左手、アッパーデッキなので上部が丸く内側に湾曲した窓の側に、純白のシーツがぱりりっと敷かれたベッドがあり、きれいに整えられた寝具が置かれています。寝具の上にはアメニティキットもあります。ベッドは1,960mm×850mmで大きさは十分。掛け布団は羽毛です(^^)。正面奥には洗面台があり、プラスチック製ですがコップもあって、洗顔や歯磨きをここでできるのはありがたい。入って右手はデスクになっていて、ちょっとした書斎のよう。全体にウッディな造りは暖かみにあふれ、たったひと晩過ごすだけではもったいない空間です。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818175142.jpg ▲机に椅子、洗面台も完備して、スペースは実にゆったり。

 アメニティキットが入った小袋と一緒に、シャワーカードも置いてありました。「シングルデラックス」利用者は無料でシャワーを浴びることができるのです。これはうれしいサービス!共用のシャワー室はお隣の3号車にありますが、それとは別に4号車には「シングルデラックス」利用者専用のシャワー室があります。すごいですね。

 それではさっそく、空き待ちで並ぶようなことになるのもいけないので、発車早々ですがまずはシャワーを浴びたいと思います。夜行列車内でシャワーを浴びてさっぱりできるのは本当にありがたいです。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818175151.jpg ▲「サンライズ」のマーク入りの小袋に入ったアメニティキットとシャワーカード。

 というわけで、早朝に松山を出発してからの一日の汗を流して超さっぱり。シャワー室にはボディーソープとシャンプーが常備されているのでアメニティキットがなくても困らないですね。

 自分の部屋に戻り、さあ、夜行列車の醍醐味、列車に揺られながらゆっくり酒でも飲みましょう。

 今回調達したお酒はプレモルのロング缶と地酒のワンカップが2本。地酒の銘柄は出雲市内の「板倉酒造」さんの「辛口特別純米酒 馨」と、やはり出雲市内の「旭日酒造」の「本醸造+旭日(じゅうじあさひ)」です。これぐらいあればとりあえず足りるでしょう(笑)。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818175158.jpg ▲「サンライズ出雲」でのひと夜はこの3本で過ごします(^^)。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818175203.jpg ▲「天穏」銘柄が看板の板倉酒造の「馨」と、明治2年創業旭日酒造の看板銘柄「+旭日」。

 まずはプレモルを開けてシャワー上がりの冷えたビールをぐびぐびぐび……うまっ(^^)。それからあとはゆっくりと日本酒をやります。まずは「+旭日」から。

 ふと気づくと、どこかの駅に停車中。ベッドに移って窓に顔を近づけて見回すと、そこは揖屋駅。松江と安来の中間ぐらいの駅ですね。運転停車でしょう。しばらく待っていると、向かいのホームに「ゆったりやくも」カラーの特急「やくも」が入ってきて、やはり運転停車。1021M特急「やくも21号」のようです。まだ午後7時台ですが、周囲はまっくらで、ホームに降る蛍光灯の白い灯りも闇に負けそうなくらいです。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818175212.jpg揖屋駅で「やくも21号」と交換します。