毎日ヶ原新聞

日本全国、時々中国、たまにもっと遠くへ、忘れちゃもったいないから、旅の記録。

神話のふるさと奥出雲きすき(冬のニッポン雪景色;その39)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818174737.jpg松本清張砂の器」の重要な舞台となった出雲三成

 2013年2月13日、木次線木次。

 亀嵩を出発した1462Dは8分で出雲三成に到着です。

 前回、8年前にこのあたりに来たときは、往路は木次から列車で直接亀嵩へ行き、復路は、列車の本数が少なすぎたので亀嵩駅前からバスに乗ってバスで出雲三成駅へ出て、ここから木次まで列車で戻りました。確か、時間に余裕があったので、亀嵩から乗ったバスで終点の町立仁多病院まで行ってみた記憶があります。

 出雲三成も、映画「砂の器」の舞台。駅は登場しませんが、主人公の一人である警察庁の刑事が列車を出雲三成駅で降り、そこから三成警察署を訪れるというストーリーで、その三成警察署は町立仁多病院のすぐ裏手なんですね。8年前は全然気づきませんでしたが。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818174725.jpg出雲三成駅の神話の愛称は「大国主命(おおくにぬしのみこと)」。

 出雲三成の駅舎は立派に建て替えられ、中には地元の名産品を販売する「仁多特産市」があり、8年前はここであれこれ買い物をした覚えがありますが、今回は素通り。停車時間も短く、すぐに発車です。

 出雲三成の次は出雲八代。映画「砂の器」では亀嵩駅として撮影された駅です。映画の中での亀嵩駅の駅舎は八川駅が使われましたが、ホームと線路のシーンでは出雲八代駅が使われたんですね。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818174744.jpg出雲八代の駅舎もずいぶん古い木造駅舎のようです。

 下久野、日登と列車は進み、その次が木次です。

 日登(ひのぼり)とはこれまた、「日の出ずる国」を連想させる駅名ですな。神話の舞台・奥出雲に実に相応しい地名のように思われますが、この「日登」という地名の由来はなんなのでしょう。知りたいですね。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818174750.jpg出雲八代の次は下久野

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818174755.jpg ▲その次は日登。地名の由来が知りたいです。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818174808.jpg ▲16:51、木次到着。

 木次に到着した1462Dは、ここで9分間停車します。

 駅の改札口には「歓迎 ようこそ神話のふるさと奥出雲きすきへ」の大きな看板が掲げてあります。島根県で神話と言えば出雲大社が大御所でしょうけれど、木次など奥出雲のほうが山深くて神秘的な感じがするし、このあたりで神話探訪の旅がのんびりできたら楽しいでしょうね。

 前回来たときも感じましたが、木次駅木次線を管轄する木次鉄道部の事務所があるところだけに、構内がとても広く、何本もの引き込み線が走っていて、木次線の中心駅であることがよくわかります。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818174821.jpg ▲広い構内が広がる木次駅

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818174732.jpg ▲奥出雲で神話の旅っていうのもよさそうです。

 1462Dが16:51に木次に到着するのを待ち受けて、16:38に宍道から到着して長々と停車していた出雲横田行きの1451Dが16:52に発車していきます。

 おや、1451Dは、同じくキハ120ですが、カラーリングが違います。キハ120の200番代ですね。車体が鋼製なので車両全体に塗装が施され、クリーム色の地に窓周りがオレンジ、裾の部分が濃緑色になっています。しかも2両編成。下校時間だからかな?

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818174804.jpg木次駅では出雲横田行きの1451Dが待っていました。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818174813.jpg ▲キハ120の200番代2両編成で木次駅を発車していく1451D。

 1451Dが発車してしまい、我が宍道行き1462Dが1番線に取り残されました。1451Dが発車していったあと更に8分停車して、発車は17:00の予定です。

 木次駅の神話の愛称は「八岐大蛇(やまたのおろち)」。「木次の町を流れる斐伊川(ひいかわ)流域には、大蛇伝説がたくさんあります。湯村の天ケ淵(あまがぶち)は大蛇が棲んでいた淵、西日登(にしひのぼり)の印瀬(いんぜ)にある壺神さんは、大蛇が飲みほした酒壺、里方の八本杉は大蛇の角を埋め、そこに杉の木を植えたものと伝えられています。」という解説。大蛇が出ないうちに、早く発車しよう!(^^ゞ

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mainichigaharu/20190818/20190818174817.jpg木次駅で発車を待つ宍道行き1462D。